講演録第7弾「今 求められる未来への決断」

18.印刷に未来があることと、生き残ることは次元が違う

本日の話を聞いてチャレンジしなければとお思いの方は、まず印刷機械の状況を確認して見て下さい。印刷機がしっかりとメンテナンスされ、安定した状態になっていることが総ての基本になります。この部分がしっかりしていませんと何もできませんし、新しい価値も可能性も生まれません。弊社もこうしたチャレンジから乾燥促進の印刷技術が誕生しました。これには10数年という長い期間を要し、ようやくここまでまいりました。これからやろう思われる皆さんはゼロからのスタートで間に合うのでしょうか。冒頭申し上げました通り、弊社はハイデルベルグ・ジャパンさんと共に、マイスタースクールを開校する運びになっています。時間的に余裕がないとお考えでしたら、ご相談頂きたいと思います。

印刷に未来があることと生き残ることは違う次元のものです。これからどれ程の印刷会社が生き残れるのでしょうか。1県当たり5から10社と言う過激な話もありますが、ネット受注を実践した弊社だから分かることもあります。ネット機能をより充実すれば五百社はともかく、1,000社から2,000千社もあれば可能なのかもしれません。印刷通販を立ち上げた時、圧倒的に同業のお客様が多かったのです。よって、そうした方達が受注専門で通販会社に仕事を流すということを考えれば、設備がなくても仕事はできます。通販の今後の動向は注視せねばなりませんが、現状はまだまだ価格勝負一辺倒の路線です。

弊社の提唱する機能価値を高める考えに共感して頂ける皆さんと、今後は情報を共有しパートナーシップを結べたら、新しい進化した業界が生まれると思っています。

これまでお話しさせて頂いた技術に関する質問は、是非ともお時間を作って頂き、弊社にご来社頂いた際にお答えしたいと思っています。

本日はこのようなお話しする機会を頂き、誠にありがとうございました。これを持ちまして講演を終了させて頂きます。