講演録第7弾「今 求められる未来への決断」

10.潜在需要の開拓を急げ-2

常識的なことばかりしていると、知らず知らずの内に、価格競争に引っ張られてしまいます。非常識なことにチャレンジする意欲が出てこない限り、現状から抜け出せないと思っています。なぜなら、非常識な所に未来の求めとも言うべき潜在需要があるからです。今ある需要は顕在需要ですから安いところに引っ張られて当然です。皆さんにお見せした薄紙の印刷料金は、3倍から5倍頂いております。15,000回転で回っているマシンが5,000回転でないと印刷ができません。セットにも相当な時間が掛かります。だから通常の印刷代の五倍は頂かないとできないのです。考えられますでしょうか、こんな料金体系を…。

でも、他に印刷するところがなかったらどうでしょう。これが必要だと価値を見出してお客様に集まって頂けたら、それは十分に成り立つ、とても可能性の高いビジネスだと思います。皆さんもこれまでやらなかった非常識の所に、新しいビジネスチャンスが潜んでいると考え視点を変えてみると、これまでと違う発想が生まれて来るのではありませんか。本日、私の話を聞いて何か感じることがありましたら、早速にチャレンジして下されば、きっと違う世界が見えてくると思います。