講演録第7弾「今 求められる未来への決断」

8.常識に支配されるな、非常識な視点がチャンスを生む-2

他にも「フレッシュプリントの仕組みで仕入れた印刷物は、1冊たりとも無駄はない」と言い切られるお客様がおられます。とても有り難いお言葉です。多くの印刷会社がこれと同じ仕組みで印刷物を作ったとしたら、これまでとは全く違った状況を生み出すことが可能だと思います。その仕組みは前年実績の総数を、2割から3割減らす提案から始まります。更に年間何回に分割して使用するのか、その把握がとても重要になります。展示会やキャンペーン時期には使用量も増えるので、年間の山谷の波を調査して、分割回数を決定しなければなりません。毎回使用する部数が変わっても、年間の総部数でご契約を頂くので、同じ単価で納めさせて頂きます。これまで、印刷物を発注するご担当者は、不足が生じた場合に追加注文をすると単価が上がるため、無駄を承知で多めに頼むといった保険的要素を考えていましたが、これが不要となります。こうした利点である様々な機能を、お客様にご説明申し上げ理解を頂かねばなりません。


最初にお話した事前の検討で大切なことは、印刷物にどのような機能を付加するのかを協議して、内容にあったプランをご提案することです。でき上がった印刷物に対しても事後の評価を行って、弊社がお奨めした内容で満足する結果が得られたかの情報を収集して、更に、お客様の売上と利益に貢献できる印刷物作りを考えていかねばなりません。

ここでもう少しフレッシュプリントの機能価値の説明をします。2割から3割絞り込んだ契約部数で、もし不足になった場合には、同じ単価で必要部数を、補填サービスにより納めさせて頂きます。更に数回に分けて印刷することで改版が可能となり、営業はその改訂版を持って活動することで、顧客との接点が増え、ビジネスチャンスが広がるという大きなメリットも生まれます。こうした仕組みは誰でもできるのではありません。皆さんも日々様々な仕事をこなしている中で、無駄な部分を見て見ぬふりをするのではなく、これはおかしいと思うことから、これまでとは違う独自の視点が生まれてくるのではないでしょうか。