講演録第2弾「非常識が企業を進化させる - 全体最適は社会も変える -」

2011年10月13日にハイデル・フォーラム21プリネクト研究会主催により、新潟県五泉市に本社を構える株式会社吉田印刷所にて「未来環境型IT工場見学会」が開催されました。

本書は、当日行われた吉田和久(吉田印刷所代表取締役社長)と本田雄也(ハイデルベルグ・ジャパンプロダクションマネジメント部部長)によるパネルディスカッションを文章化したものです。話の流れを分かりやすくするため、順序の入れ替えや言い換えなどの修正を行っていることを予めご了承ください。

1.はじめに

吉田 本日は、遠方からおいでの方もたくさんいらっしゃるとお聞きしております。ようこそいらっしゃいました。今回ハイデルベルグさんから見学会のお話をいただき、何か皆様のお役に立てることがあればという思いでお引き受けした次第です。

この工場は、将来作るならこんな工場にしたい、そんな思いを具現化した限りなく理想に近い工場になったと思っています。これからパネルディスカッションで1時間程お時間をいただきますが、なるべく早めに切り上げて工場を見ていただき、懇親の場で有意義な情報交換をさせていただければ幸いかと思っております。それまで暫くの間、私と本田さんとのパネルディスカッションにお付き合いください。


司会 それでは、パネルディスカッションをさせていただきます。

皆様、大変恐縮ですが携帯電話をマナーモードへ切り替えていただきますようお願い致します。尚、工場見学も含め写真撮影は禁止となっております。工場内での携帯電話のご利用もお控えをお願い致します。


吉田 今程、司会の紀さんからお話がございましたように工場内は撮影禁止となっております。後日、皆さんにどんな工場だったのか記憶に留めていただけるよう、配布した資料の中に1社に1冊となりますが、工場の写真集を作成して入れてございます。

後日ご覧いただき、「ああ、こんな工場だった」と回想願えればとの思いで作製致しましたので、申し添えさせていただきます。


本田 皆さんこんにちは、ハイデルベルグジャパンの本田と申します。どうぞ宜しくお願い致します。それでは早速始めたいと思います。