講演録第7弾「今 求められる未来への決断」

本書は、平成25年1月18日に開催された埼玉県印刷工業組合「平成25年 新春賀詞交歓会」での講演を書籍化したものです。尚、書籍化にあたり、発言の流れや言葉の入れ替えなどの修正を行っておりますので、予めご了承ください。

1.これからの印刷産業のめざすもの-1

ただ今ご紹介に与りました吉田です。新潟の五泉市という人口5万人程の街からやってまいりました。こうしてお声を掛けて頂き、皆様の前で話す機会を与えて頂いたことを、大変光栄に思っております。今までやってきたことや、これからやって行きたいこと、未だ日の目を見ないことなどを、良いことも悪いことも合わせてお話しさせて頂きます。

皆さんのお手元にお配りした資料に入っている薄紙を、弊社はこれからの新しいジャンルを開拓する商品として育てていこうと考えております。その中の一つに、主に辞書等に使用されている用紙があります。現在流通されている薄さは25g/㎡ですが、この度テスト用として20g/㎡の用紙を提供して頂きました。この薄さの紙にカラー印刷することは、とても難易度の高い印刷になると思います。印刷機械はハイデルベルグXL105—8Pで、この印刷機の薄紙スペックは30μm(0.03㎜)とされておりますが、今まで試した中で24μm(0.024㎜)を印刷した実績があります。こうしたテストも1年半前に建てた新社屋の環境があってのことと実感しております。本日参加しておられるハイデルさんやアグフアさんが弊社の見学会を企画され、これまでに約300社延べ見学者数は1,000名を超える大勢の皆様にご来社頂きました。その際に多くの同業の皆様より乾燥促進技術を習得したいというご意見を頂き、本日の資料に同封致しました「マイスタースクール」をこの度、ハイデルベルグ・ジャパンさんとのコラボレーションにより企画を致しました。3月8日開校の準備を致しておりますので興味がございましたら、ハイデルさん、もしくは弊社までお問い合わせ頂きたいと思います。