講演録第3弾「- そんな話聞いたことがない - だから非常識なのです」

6.社会と連動した全体最適-2

見学会の後に皆さんと懇親を深める場をアグフアさんが用意してくださっていますので、その時に、私の話に対して「あなたはそう言ってるけれども、実際はこうではないのか」、そんなお話があったらぜひお聞かせいただきたいと思っています。時間の許す限り、皆さんとお話をさせていただきたいと思っています。

また、当社が行っている「乾燥促進印刷」も「フレッシュプリント」も吉田印刷所だけのものではないと考えています。この業界総包みで取り組んでいかないと印刷業そのものが不要な産業、あるいは環境に対して害を与える産業だと言われかねない。

そうならないために、多くの皆さんと共に力を合わせムダが出ない、社会にとっても有益な仕組みとして認知される商品に仕立てあげることが重要なのだと考えています。

新工場建設を機に一新した会社案内には「世界で一番ムダを出さない印刷会社を目指して」というキャッチフレーズを入れました。

エコロジーを追求するとエコノミーに負荷がかかるとお考えの方もいるようですが、私はエコロジーとエコノミーは背反するものではなく、表裏一体の関係だと思っています。どちらか一方を追求すれば自ずともう片方も付いてくる性質のもので、今までのムダがなくなれば、環境に優しいだけでなく経済的にも十分メリットが生まれてきます。

ですから、当社は「世界で一番ムダを出さない印刷会社」をこれから先も目指して参りたいと思っております。どうぞ当社に対してご意見やご感想があれば、お聞かせいただければありがたいと存じます。

この後のパネルディスカッションを含め、ちょっと過激なことを言っている部分があるやもしれません。これまで私は常識を変えることをいつも考え行動してきました。そして、非常識こそがこれからの未来を拓く力になるとの考えに至りました。

本日のご縁をいただいた皆さんと共に、力を合わせ新しい印刷の未来を拓いていくことが出来れば大変ありがたいと思っています。

今日は腹を割った情報交換が出来るのを楽しみにしております。