講演録第2弾「非常識が企業を進化させる - 全体最適は社会も変える -」

10.変化を恐れる企業に成長はない-2

本田 受注案件としてはインターネットからの受注が多く、基本的には付け合わせによる印刷をメインに行っておられます。付け合わせでは、1つの版面に複数の違う発注者様のお仕事、場合によってはサイズや数量が違うものも出来るだけたくさん付けて1つの刷版として出力します。

この業務の中で面付け作業の一部を、4Dというデータベースのプログラム開発ソフトで自動化プログラムを組み、運用されています。

現時点では、仕様と数量を考慮し、どの仕事とどの仕事を付け合わせるか、何面付けたら良いかという判断はオペレーターが行っています。オペレーターが付け合わせ内容を決定すると、作業番号が登録され、問題がなければ「付け合わせ指示発行」ボタンを押します。

すると、プログラムが実行されて、付け合わせ指示がデータとなり、ハイデルベルグのワークフローに飛びます。自動的にPDF化されたデータが読み込まれ、面付けをされた形で出力されていくという仕組みです。

ポイントは、生産側ではデータに一切関知しない点です。