講演録第2弾「非常識が企業を進化させる - 全体最適は社会も変える -」

2.新工場の概要について

本田 最初に、この工場の環境について概要をご紹介いただけますでしょうか。


吉田 敷地面積が2100坪。建築延べ床面積が541坪。建物の構造が鉄骨作りの平屋建てです。設計は知り合いの設計会社、田村設計さんにお願いし、施工は新潟の福田組さんにお願い致しました。

特徴は、五泉地域は地下水が大変豊富で、年間を通じて13度から14度という安定した水温がございます。この水温を利用して工場内を冷房と暖房に切り替えて使う通年使用型の空調設計になっています。工場内は全て自動調整システムを採用し、集中的に管理している状態です。上水道・井戸水を純水化して加湿に使用し、工場の照明は全てLEDを採用しております。このエントランスホールの照明もLEDです。

このあたりは冬場に雪が降りますので、その対策として消雪パイプを設置し、印刷機の冷却に使用した温まった地下水を消雪に再利用します。また、工場の周りがアスファルトで仕上がっておりますので、外気温が28度以上になりますと消雪パイプから水が出てきます。5分出たら50分止まるというプログラムによる自動制御になっており、夏場は打ち水としても使えるシステム設計になっております。

天井は遮熱効果の高い200ミリメートルの断熱材を入れてあり、今年の夏は、工場内の室温が24度以上にはなりませんでした。


本田 後程、皆様を工場にご案内させていただきます。今の内容を少し事前情報として頭の中にインプットしておいていただければと思います。詳細については、工場見学、懇親会などでご質問ください。