講演録第5弾「今 印刷会社がすべきこと」

3.印刷の可能性を潜在需要に探る-2

吉田 これからご案内する工場は撮影禁止となっておりますので、後日皆様との出会いを回想していただけるツールとして工場写真集を作りました。この写真集の中にはQRコードを入れてありますので、読み取ることでその一部を動画の世界で見ることが出来ます。

我々が作った印刷物をもっと活用していただくためには、リアリティ溢れる動画や音声の情報も伝えられるゲートウェイ機能を有した印刷物であったなら、現在あるチラシやパンフレット、カタログ等の印刷物にもこれまでと違う新しい価値を与えることが出来ると考えています。

当社は今後このようなチャレンジ結果を、チャレンジサイトとしてお知らせしようと準備しています。これからはチャレンジの結果を踏まえた新しいニーズ開発を目指して、常に市場に問い掛け続ける「進化を伝える」会社になりたいと考えています。

皆様も様々なチャレンジをされていることと思います。しかし、その結果、成功を手にする確率はいつの時代でも大変低いものです。それでも失敗を繰り返し、リスクを抱えながら前に進まずして、どうやって希望に満ちた明日を迎え入れることが出来るのでしょうか。非常事態の今だからこそ、これまでの常識から離脱した、常識外れのチャレンジが必要なのだと思います。

当社はこれまで周りから「なぜリスクの高い非常識なことをする」とよく言われたものです。でも、それで問題があったとしても最悪元に戻せば良いだけだと言い続けて来ました。その思いと考え方をしっかりと受け止めてくれたそれぞれの現場スタッフのお蔭で、今日ようやく夢を実現するためのスタートラインに立てたと思っています。

これから松石社長と「印刷の将来」をテーマにパネルディスカッションをさせていただきますので、しばらくの間お付き合いの程よろしくお願い致します。