記号と形のもつイメージ─マーク・サイン・ピクトグラム・アイコンの違い｜デザインの基礎知識｜デザインのイロハ 第4回

まずは「マーク」と呼ばれるものから！

本来は印（しるし）という意味だけど、デザインとしては概念を表すものという意味合いで使われるよ

すっごく簡単に言えば

言いたいことを一言で伝えるための記号かな？

会社やチームというものが世の中にはたくさんあるけど、そういったものには大体マークがあるだろ？

それは考え方や想いをマークにしたもので「ロゴ」や「シンボルマーク」と呼ばれるね

ここで豆知識をひとつ！

ロゴの制作費ってピンからキリまであるんだけど

かの世界的に有名な・・・あの～、なんだ、シュワっとした茶色いジュースの赤と青のロゴの会社の制作費は・・・約1億円と言われている！

シンプルなマークに膨大なデザインの理論や知識を総動員して作られたものらしいぞ・・・！

そしてこれまた世界的に有名な靴のメーカー、あの一本の線をシュッと描かれたマークのお値段はなんと・・・！

・・・約3,500円っ！！

当時、学校を卒業したばかりのデザイナーに頼んで作ってもらったらしいよ？

企業が成功して、後からたくさんの報酬をもらったらしいけどね

野望を持つことはいいことだぞシンコ！

でもまずは実力をつけていかないとな！

次に「サイン」！

「止まれ」や「一方通行」などの注意を促すための標識やお店の看板など、案内させる役目のものをサインという！

どんだけ練習したんだ！？

わかってると思うけどそのサインとは違うぞ？

デザインができるアイドルって斬新だな・・・！

次に「ピクトグラム」！

案内標識のサインの仲間とも言えるけど

これは伝えたいことを絵だけで表現しているところがポイントだ！

男女が並んだ「トイレ」のピクトグラムは有名だね

1964年の東京オリンピック開催の時、外国語での対応が難しかった当時の日本で海外の人とコミュニケーションをとるために日本人のデザイナーが考え出し、その後、世界中に広まっていったんだ！

海外の人からも「コレ、トッテモ便利デスヤーン！」と評価され、今では世界中で使われているマークとなったのだ！

デザインで金メダル級の活躍ゥー！

オ～ケ～イ～！

アイコンとはピクトグラムに似てるけど

主にパソコンやスマートフォンなどの電子機器の画面に使われるマークのことを指すんだ

データの内容やアプリの機能などを図や絵柄で表したものをアイコンという！

ここでまた豆知識！

昔のパソコンって何をするにもキーボードで命令を入力して指令を出すという今ではとても面倒なやり方しかなかったんだ

そこで、かの有名な・・・あのー・・・リンゴをかじったマークの会社の社長がパソコンの画面にアイコンを配置することを考え出し、カーソルやマウスなどが使われるようになる！

そこからパソコンは直感的でわかりやすいものとなったのだ！

そうだなー、もしかしたら今みたいな使いやすいパソコンやスマートフォンはなかったかもしれないなー

感謝しなきゃなー

さてシンコ！

ここまでマークなど記号について説明したけどどうだったかな？

ふむ！　デザインは無限と言っていいくらいたくさんあって、参考にするものはいっぱいあると思う！

だけど、ここで形がもつ基本的なイメージを改めて知っておいてほしい！

それは丸・三角・四角の形だ！

そう！　形のもつイメージとはこう！

はいドーン！

その通り！

やさしいイメージに仕上げたければ

丸いイメージを使うことで柔らかさを出すことができるし、

ガッチリとしたイメージに仕上げたければ

四角を使うことで強さや安定といったイメージを持たせることができるんだ！

んっんー！

デザイナーとしてパーフェクトな答えだぞシンコ！

すっ！　すまん！

頼むから丸・三角・四角で伏字にするくらいの罵倒はやめておくれー！

あんなにギャグに厳しい子とは思わなかった・・・

あ、メガネ買わなきゃだな

ボクはメガネに目がねえからこだわりますよ～

ププーっ！

いたのかシンコ！

許してーっ！