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高級自動車メーカーがこぞってカフェを開く理由(日経ビジネスオンライン)

ブランドイメージを伝えるためには様々な媒体・場所を使って、この製品・サービスはこういうものですよと伝える必要があります。様々な媒体・場所からメッセージを発信しても、ターゲットの受け取り方も様々なので、ブランドと様々な接触のポイントを準備することが重要です。

アウディの例は、まずディーラーという場所の敷居が高いため、敷居を低くしたカフェを準備してアウディのブランドに触れてもらうことに挑戦しています。ロケーションを単純に変えるだけではなく、アウディのユーザーのライフスタイルを考えた店舗設計にしているようです。その中でアウディのブランドに触れてもらうことで、ディーラーでアウディの車を見るのとは違い、生活の一部にアウディの車があったらどうなのだろう、ということをリアルに体験できるものとなっています。

これは試乗とはまた違い、生活空間にアウディが存在することを体験してもらうもので、そうしたリアルな体験によってブランドイメージを強くターゲットに伝えることを狙っているようです。カフェを開けばターゲットが来やすいということだけではなく、アウディを生活の一部として捉えてもらうためにカフェを開くことは、単に移動するためのモノとして車を扱っているわけではないこともターゲットに伝わるのではないでしょうか。

ブランドのつくり方(アイディーテンジャパン)

ブランドを作り上げていくための仕組みや考え方がコンパクトにまとまっているので紹介します。

最後のブランディング的思考の紹介で「マーケットシェアからマインドシェアへ」「インパクトから記憶へ」「商品・サービスから哲学や世界観へ」などは端的にまとめられていて参考になります。

このブランディング的思考から読み取れるのは、ブランドというものは基本的には長い期間効く資産ということ。顧客生涯価値(LTV;Lifetime Value)を大きくするためのものであると考えるべきでしょう。企業が永続的に安定した経営をするためには、一見様のお客様を大量に集めることではなく、継続して使って頂くお客様を増やしていき顧客生涯価値を高めていくことが重要です。

つまり、単に商品やサービスのためでなく、提供する企業のためにブランドをきちんと育てていくことが重要ということではないでしょうか。