意外となかったデザイン薄紙

単色のものはよくあるけれど……

靴やバッグ、カシミアのセーターなど高級品に使われることの多い薄紙の包装紙ですが、ロゴが印刷されたものはよく見かけますよね。

では、フルカラーデザインの物を見かけたことはありますか?

かなりシンプルな単色のものはよくありますが、フルカラーのものはあまりご記憶にないのではないでしょうか。


…それはなぜかを解説します。


「印刷の限界」…と言われる薄さの壁があった

実は印刷業界で薄紙印刷は難しい種類の印刷と言われています。

薄紙の印刷方式には主に枚葉印刷・輪転印刷・活版印刷がありますが、それぞれ得手不得手があります。


枚葉印刷輪転印刷活版印刷
通紙性〈用紙を印刷機に通す〉
生産力〈印刷枚数の早さ〉
最小枚数×
色数×

※吉田印刷所では のカラー部分を重点的に技術開発を行っております。


上の比較表で分かるように、今までの薄紙印刷は通紙性の高い輪転印刷で行われることがほとんどでした。

このため、比較的大量の枚数を必要とする製品(大手アパレルのロゴ入りインナーラップなど)でしか実用化されておりません。

少量だけ必要な場合は枚葉印刷が最適ですが、印刷機の仕様上の制約で通紙できる紙の厚さに限界がありました。特に薄い紙は「腰が弱い」「破れやすい」などの特徴があり、30g/m2より薄い紙を印刷する会社はほとんどなく、カラー印刷に至ってはほぼ不可能と考えられていました。

印刷する会社がなければ印刷物も出回りませんので、皆様がデザインプリントされた薄紙を目にすることがなかったのです。

吉田印刷所では、このような限界を打破して小ロットの薄紙印刷の需要に応えるべく、30g/m2以下の極薄紙へのフルカラー印刷を実現いたしました。


では、なぜ薄紙印刷ができるようになったのか

弊社では以前から「軽い紙」での印刷提案に力を入れてまいりました。

軽い紙は、運搬時の重量が少なくなり運搬コストやCO2が軽減されます。また薄くなるため保管容積も少なくなり保管コストの軽減も図れる、というエコロジーとエコノミーの観点からのご提案です。

より軽い紙は薄紙になります。つまり、この軽い紙での印刷提案が現在の薄紙印刷に繋がっていくわけです。

薄紙印刷イメージ

私たちはいきなり限界の薄さでの印刷ができたわけではありません。厚い紙より薄い紙の方が紙のコントロールや印刷機のコントロールの難易度が高いので、機械調整やオペレーターの技術を徐々に高め、段階的に挑戦することで薄紙印刷技術を習得しました。

そして、この印刷技術により、薄紙や不織布、フィルムなど今までにないオリジナル包装紙を作りたいというご希望にお応えできるようになりました。

ぜひ他社様より早くお客様にご活用いただきたいと思います。


チャレンジの軌跡

現在もチャレンジは続いています!超難関・薄さ0.020mm(10.5g/m2)への印刷にも成功しています。

2012年 5月
0.035mm(20.0g/m2)の安定印刷に成功
2012年 6月
0.024mm(25.8g/m2)の安定印刷に成功
2013年 9月
0.042mm(20.0g/m2)[不織布・ナガロン]の安定印刷に成功
2015年 3月
0.045mm(17.0g/m2)[美濃和紙・みや美№018]の安定印刷に成功
2015年10月
0.020mm(10.5g/m2)[美濃和紙・雁皮紙]の安定印刷に成功

新しい素材・厚さ・銘柄の安定印刷が可能になりましたら、当ページでお知らせいたします。

対応用紙銘柄一覧ページはこちら


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