“本機色校正” の意味・解説
- 更新:
- 公開:2026-09-07 16:44
- 制作/編集:吉田印刷所

表記・読み
- 本機色校正…ほんきいろこうせい
- 本機校正…ほんきこうせい
意味・解説
本機色校正とは、本番の印刷で使用する印刷機を使って行う色校正のことです。単に「本機校正」とも呼ばれます。「本機」は「本番の印刷で使用する印刷機」の意味です。
本番と同じ印刷機・同じインキ・同じ用紙(本紙)・同じ刷版で印刷するため、数ある色校正(平台校正・簡易校正・プリンター校正など)の方法の中で、最終的な印刷(本刷り)の仕上がりに最も近い色校正になります。
特に特色で印刷する場合の色再現や、RGBデータをCMYKインキで印刷する場合のカラー変換結果、紙自体に色が付いている場合の印刷の仕上がりなど、画面上(データ上)では確認しづらい内容をチェックできるのが大きな特徴です。
色の再現だけでなく、用紙の質感、インキの光沢感、裏抜けの具合、細い文字や線の再現、両面印刷の見当(表裏の位置合わせ精度)なども、実際の印刷物と同じ条件で確認できます。
※本機色校正は、最終的な印刷がオフセット印刷などの版を使う印刷方式を前提に使われることが多い言葉です。
これは、もともと「校正専用機(平台校正機)で刷る校正」と区別するために生まれた言葉であることが背景にあります。
言葉の意味としては、最終的な印刷機がオンデマンド印刷機・インクジェット印刷機などであれば、それと同じ印刷機で印刷した校正も本機色校正と呼ぶことができます。
メリット
- 再現の精度が高い:色・質感の精度がもっとも高く、本刷りとの差が小さい
- 確認がしやすい:印刷トラブルにつながる要因(モアレや色の再現、文字や線の再現など)を本番前に印刷物で発見できる
- 印刷現場で資料として使える:校正紙を本刷り時の色見本(見本刷り)として使える
※校正紙は退色・変色するため、長期間保管したものを色見本として使用することはおすすめしません。
デメリット
特に本刷りがオフセット印刷の場合、以下のようなデメリットが挙げられます。
- コストが高い:量産用の大型印刷機を動かし、刷版も作るため、数枚の校正でも数万円規模の費用が発生する
- 日数がかかる:刷版出力・印刷・発送の工程が入るため、数日のスケジュールが必要
- 修正コストが必要:校正後にデータを修正すると、刷版を作り直すため追加費用と日数が発生する
コストが高いため、ページ数が多い冊子印刷などでは特定のページのみ印刷したり、気になる部分のみを集めて少ないページ数で印刷して、コストダウンを図る方法もあります。
本機色校正の注意点
本機色校正でも本刷りと完全に一致するわけではありません。 本機色校正は「もっとも近い」方法ですが、以下の理由から差は生じます。
- 印刷は湿し水とインキのバランス、気温・湿度、用紙ロットなどの条件で日々わずかに変動する
- 色校正は数枚だけの印刷であり、量産時のように機械が安定稼働した状態の印刷とは条件が異なる
このため、本機色校正を色見本として使う場合も、一定の許容差があることを前提に判断してください。
関連情報・参考資料
- 色校正・色校 の意味・解説(印刷用語集)
- 本機色校正について(オフセット印刷)(相談できる印刷通販トクプレ.)
- 薄葉紙の簡易校正と本機色校正の違いについて(吉田印刷所ニュースレター)
- 裏抜け・ストライクスルー の意味・解説(印刷用語集)
- CTP の意味・解説(印刷用語集)
- モアレ・モワレ の意味・解説(印刷用語集)