薄葉紙の簡易校正と本機色校正の違いについて

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薄葉紙の簡易校正と本機色校正の違いについて

スーパーライトプリント(薄葉紙印刷)をご検討されているお客様から「量産前(印刷前)に仕上がりや色を校正で確認したい」とご要望をいただくことがあります。

確認をするための校正には2つの方法があります。

1つ目は、先月のスーパーライトプリントのニュースレターでご紹介したオンデマンド印刷機で行う「薄葉紙印刷を1枚からできるサービス」を使った簡易校正です。

2つ目は、オフセット印刷機で行う本機色校正です。「本機」色校正というのは量産時の印刷ではオフセット印刷機を使う場合に、その印刷機と「同じ機器を使って」色校正を行うという意味です。

今回の話は、量産時の印刷オフセット印刷機で印刷する前提で進めます。

対応できるサイズについて

対応できるサイズは校正方法によって異なります。

オンデマンド印刷機で行う簡易校正は最大サイズがA3(420×297㎜)です。そのため、最終仕上がりがA3サイズを超える場合、部分的な印刷、もしくは縮小印刷した校正になります。

それに対してオフセット印刷機で行う本機色校正の最大サイズは、A3サイズよりも大きなサイズに対応しています。「本機」ですので、最終仕上がりと同じサイズで校正をご確認いただけます。印刷としては913×608㎜のサイズまで対応できますが、グラシン紙が736×480㎜やレーヨン紙ナガロン)が732×517㎜というように用紙によって対応できるサイズが異なりますので、事前に確認してください。

印刷仕上がりについて

印刷の仕上がりは校正方法によって異なります。

簡易校正は量産時とは異なる印刷設備で行うため、量産時の紙への印刷としてイメージ確認はできますが、オフセットインキではなくトナーでの印刷になるため、量産時の印刷の仕上がりと比べると、異なる見え方をする場合があります。

本機校正の場合、量産時に使用する印刷機・紙・インキを使用して校正を作るので、校正と量産時の印刷の仕上がりが最も近い方法になります。

オンデマンド印刷とオフセット印刷の違い

オンデマンド印刷とオフセット印刷の違い

写真ではわかりづらいですが、簡易校正では印刷された部分の光の反射が抑えられてマットな感じになっており、本機色校正では光の反射があります。

費用について

費用は校正方法によって大きく異なります。

簡易校正は、1枚から出力できるプリンターから印刷出力するため、コストは抑えてできます。弊社の簡易校正「薄葉紙印刷を1枚からできるサービス」は1枚1,100円(送料別)で作成可能です。

本機校正は、量産向きの大型の印刷機を使用するため、費用が高くなります。本機校正は、用紙によって異なりますが、校正用の5枚程度の印刷でも数万円の費用が発生します。 

校正と量産印刷において、色味など仕上がりイメージと差がある程度あっても大丈夫であれば、簡易校正でもよいですが、色味のブレなどしっかり確認したい場合は、費用は高いですが、本機校正をおすすめします。