
表記・読み
- CTP…シーティーピー
- ダイレクト刷版…だいれくとさっぱん
解説
CTPとは、Computer To Plateの略で、コンピューターで作成したデータをプレートセッターという製版機器を通して、直接刷版を作る仕組みのことです。直接刷版を作成するのでダイレクト刷版とも呼ばれます。
CTP登場前の流れ
CTPが登場する前は、以下のような工程で刷版を作っていました。
(写真フィルムに焼き付け)
(製版フィルムをPS版に密着させ、光で焼く)
この工程では製版フィルムが必要でした。製版フィルムの現像・管理・焼き付け作業など、手間とコストがかかるうえ、製版フィルムを介することで画質が少しずつ劣化するという問題もありました。
CTP登場後の流れ
CTPの導入により、以下のような工程で刷版を作ります。
(プレートセッターで刷版にレーザーで焼き付け)
CTPの導入により、フィルムを使う工程がなくなりました。
CTPのメリット
CTPの導入で以下の3つのメリットが発生しました。
① 品質の向上
CTPでは製版フィルムを使用しないため、データの情報が劣化することなく版に反映されます。
細かい網点(ドットの集まりで濃淡を表現するもの)もより緻密で正確に再現できるため、繊細なグラデーションや小さな文字がきれいに仕上がります。網点の太りやかすれが減少することで、線もシャープで、5%以下の網点も表現が可能です。
つまり、より高精度の刷版の作成が可能になりました。
② 品質の安定
製版フィルムを使う方法では、焼き付け作業の環境や技術者の経験によって品質にばらつきが出ることがありました。
CTPではレーザーで直接描画するため、何度作っても同じ品質の版が得られます。
つまり、より安定した刷版の作成が可能になりました。
③ コスト・時間の削減
製版フィルム代・現像液代・焼き付け作業の手間がなくなり、納期の短縮やコストダウンにつながりました。
吉田印刷所のCTP
吉田印刷所は一般商業印刷のCTPの版にエコスリージャパンのAZURAを使用し、プレートセッター(製版機器)にはHEIDELBERG Suprasetterを使用しています。
この機械で刷版に直接面付け済みデータを焼き付けます。刷版はカセットにより自動供給されます。

ほかにも軽オフセット印刷向けの紙版CTPのプレットセッターで三菱製紙のTDPシリーズも利用しています。
感熱紙の技術を使用した現像処理不要のサーマルディジプレートを刷版として使用しています。

関連動画
大日本スクリーン製造のPlateRite 8600のプレートセッターから排出された刷版です。現像していないので何も見えない状態になっています。
※現在使用している刷版とは異なります。現在はCTP現像機を使用していません
関連用語
関連情報・参考資料
- CTP Plate Solution(エコスリージャパン株式会社)
- Computer-to-plate (CtP)(HEIDELBERG)