Photoshopで画像の切り抜きをする(フォトショップ CS3)~選択範囲編

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自動選択ツールで切り抜き

このページではPhotoshopで選択範囲を利用した画像の切り抜き方法を掲載しています。


手順ではPhotoshop CS3を使用していますが、主要なPhotoshopのバージョンで同じように作業して画像の切り抜きができます。

今回はコントラストのはっきりした画像で、ペンツールでは困難な画像を簡単に切り抜きできる方法を紹介します。

下の画像は切り抜き前です。ヤシの木と景の陸などの黒い部分の形に切り抜きます。

自動選択ツールで切り抜き(1)


下の画像は切り抜いた画像です。

左はそのままIllustratorに配置した場合、右はIllustrator上でバックに空の写真と海の写真を配置して、その上に選択範囲画像を配置した場合の画像です。

自動選択ツールで切り抜き(2)



手順

Photoshopで画像を開きます。

レイヤーパネル(レイヤーパレット)を見て、レイヤーの種類が「景」だった場合は、「景」のレイヤーをダブルクリックします。

自動選択ツールで切り抜き(3)


「新規レイヤー」のダイアログが出てきますので、そのまま「OK」をクリックします。

自動選択ツールで切り抜き(4)


景」が「レイヤー0」になりました。

自動選択ツールで切り抜き(5)


ツールパレットから自動選択ツールを選びます。

自動選択ツールで切り抜き(6)


オプションバーでは以下の様に設定します。

  • 許容値:16
  • アンチエイリアス:チェックをつける
  • 隣接:チェックをつけない

※許容値の値は参考値です。絵柄によって調整します。

自動選択ツールで切り抜き(7)


ヤシの木の黒い部分をクリックすると、自動的に選択範囲が作成されます。

自動選択ツールで切り抜き(8)


メニューから「レイヤー」→「レイヤーマスク」→「選択範囲外をマスク」を選択します。

自動選択ツールで切り抜き(9)


レイヤーパネルの「レイヤー0」に「レイヤーマスク」(画像のサムネイルの右側にある白黒の部分)が追加されました。黒い部分が切り抜きで透明になる部分になります。

自動選択ツールで切り抜き(10)


仕上がりは以下の画像の様になりました。灰色と白色の市松模様の部分が透明な部分になります。

自動選択ツールで切り抜き(11)


以上で選択範囲を利用した切り抜き画像の完成です。


できあがったファイルの保存形式(フォーマット)は「Photoshop形式」(拡張子:.psd)を選択して保存して下さい。Photoshop EPS形式(拡張子:.eps)ではこの方法で作成した切り抜き(透明)が保存されません。


補足

Photoshop 5.5では画面が少し異なります。


自動選択ツールのパレットは以下の様な画面です。

自動選択ツールで切り抜き(12)


また、レイヤーマスクを作成する際は、メニューから「レイヤー」→「レイヤーマスクを追加」→「選択範囲を表示」を選択します。

自動選択ツールで切り抜き(13)