“AMスクリーニング・AM印刷” の意味・解説

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表記・読み


解説

AMスクリーニングとは、Amplitude Modulated Screeningのことで、等間隔に並んだ網点の大きさを変化させることでカラーを再現するスクリーニング技術です。


刷版での網点の再現性、印刷でのインキ転写精度において高い安定性と作業性を持っており、扱いやすく広い印刷案件に対応できることから、スクリーニング技術のスタンダードとして、長年にわたって印刷業界で採用されてきました。


ただし、AMスクリーニングには欠点もあります。

網点を重ねて印刷する関係上、印刷する絵柄によっては(※)「モアレ」の発生を引き起こしたり、「ロゼッタパターン」が目立ってしまったりする場合があります。


※:ネクタイやセーターなどの布の生の細かい表現や印刷物からスキャニングした画像データ、スクリーントーン状の既に細かな点で構成された濃淡表現


また、網点の形状にもよりますが、濃度50%付近で網点同士が急激に繋がり、肌の表現や中間調のグラデーションの表現などで、急激にカラーが変化してしまうトーンジャンプという問題を引き起こすこともあります。


線数によりますが、細い罫線や小さな文字などではベタでカラー指定していない場合、罫線が波打って見えたり、文字の一部が切れているように見える現象も発生します。


以下の例は30%のブラックの塗りをAMスクリーニングで出力した状態です。

縁が波打ったように見えます。



また、薄い濃度の塗りでは、網点同士の間隔が広がります。

このため細かな部分での薄い濃度の表現は苦手です。

これはAMスクリーニングが、特定のサイズの間隔の中で印刷濃度を表現するためで解決はできません。

以下の図は10%~90%の濃度をAMスクリーニングで表現していますが、網点の中心位置はどの濃度も同じです。

このため、薄い濃度の場合、色を表現しようとしても点同士の間隔が広くなりすぎて、表現できない現象が発生します。



モアレの発生やロゼッタパターンの強調については網点の細かさを表す線数を向上させることによって、ある程度モアレの発生やロゼッタパターンの強調を抑えることができます。


AMスクリーニング線数といわれる細かさを表す単位とセットで表現されることも多くあります。


また、凹凸のある紙への印刷は、FMスクリーニングよりも高品質に(安定した印刷で)仕上がる場合もあります。

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