“無線綴じ” の意味・解説

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無線綴じ
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表記・読み

解説

無線綴じとは、折丁のの部分を製本糊で固めて綴じる製本方式です。

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丁合した後、の部分を切り落とし、機械でに凹凸をつけて糊をつきやすくした後、糊をつけます。

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一般的にページ数の多いの雑誌や商品カタログパンフレットなどでよく使われます。


何ページの冊子から無線綴じができるのか

一般的な無線綴じはページ数が少ないと製本糊が付くエリアが少なくなってしまうので、十分な強度を持った製本になりません。

糊の付くエリア(=本文の厚み≒の幅)は最低でも3mm程度はあると良いでしょう(※)。本文の厚みは本文の用紙の厚さとページ数によって異なります。計算式としては「紙の厚さ×ページ数÷2」で計算できます。

紙の厚さは「用紙の厚さ・重さについて」のページをご覧ください。


例を挙げてみます。

  • 本文の用紙が上質紙四六判55kgで96ページの場合
    1枚あたりの厚さは0.080mmなので、0.080mm×96÷2=3.840mm
     
  • 本文の用紙がマットコート紙四六判90kgで64ページの場合
    1枚あたりの厚さは0.115mmなので、0.115mm×64÷2=3.640mm

※仕様によりますが16ページでが1mm程度でも無線綴じができる場合もあります。


幅の計算

表紙のデザインデータを作成するときに、表1・・表4を合わせたデータ作成をします。

その際に、幅の大きさを決定しなければデザインができません。

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幅の大きさは、以下の綴じ部分を上から見た図のように表紙の用紙の厚さと本文の用紙の厚さから決定されます。計算式としては「表紙の紙の厚さ×2+本文の紙の厚さ×ページ数÷2」で計算できます。

20190723-perfect-binding-08.png


例を挙げてみます。

  • 表紙の紙がコート四六110kg・本文の用紙が上質紙四六判55kgで96ページの場合
    →表紙:1枚あたりの厚さは0.105mmなので、0.105mm×2=0.210mm
     本文:1枚あたりの厚さは0.080mmなので、0.080mm×96÷2=3.840mm
     合計:0.260+3.840=4.050mm
     
  • 表紙の紙がマットコート四六135kg・本文の用紙がマットコート紙四六判90kgで64ページの場合
    →表紙:1枚あたりの厚さは0.130mmなので、0.130mm×2=0.260mm
    →本文:1枚あたりの厚さは0.115mmなので、0.115mm×64÷2=3.640mm
     合計:0.260mm+3.640mm=3.900mm

ノドの部分について

無線綴じは、綴じの仕組み上、開きがあまり良くないので、ノドの部分(センターの部分)近くに文字や写真があった場合、読みづらくなることがあります。

文字がノドに近づきすぎないように版面の設計を適切に行う必要があります。

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また、見開きの写真が入っている場合も同様に、ノドの部分が見えづらくなりますので、写真の配置には十分注意をする必要があります。

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製本の精度について

無線綴じは16ページなど複数ページを折ったまとまり(=折丁)を重ねて糊付けをする綴じ方なので、折りのわずかなズレや、折丁の位置のズレによって、インデックスの上下がずれます。このズレを完全になくすことは困難です。

以下の例は1300ページ超え無線綴じ冊子ですが、インデックスのカラーがズレていることが確認できます。

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写真で見る無線綴じ

以下の写真に映っている冊子は160ページあるので、無線綴じを使用して製本をしております。

無線綴じではの部分に糊を付けて各ページを接着します。

吉田印刷所ではリサイクルしやすい「難細裂化EVA系ホットメルト接着剤」という糊を使用しています。

黄土色の部分が糊にあたります。

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無線綴じされた印刷物のページを開くと、綴じ加工の関係上、センターの部分(ノド)が完全に見開きになるまでは開きません。

見開きになるデザインの場合、ご注意いただければと思います。

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動画による解説

※2019年7月現在、吉田印刷所ではこちらのタイプの無線綴じ機は使用していません。


中綴じ製本と比べたときのメリット・デメリット

メリット

  • 100ページ以上でも製本ができる
  • 中綴じより高感がある
  • が付けられ、デザインができるので、本棚に冊子を並べたときに見つけやすい
  • 中綴じは4ページ単位で製本し、無線綴じは16ページ単位で製本されるが、複数の折丁があれば16ページ単位から外れた2ページ(=ペラ)でも製本できる
  • ページが多くなっても中綴じより小口部分のズレ(=ページ幅のズレ)が少ない

デメリット

  • ページ数が少なかったり、厚みが少なかったりすると糊の付く量が少なくなるので、製本が不安定になる
  • 見開きで中綴じよりは開きが悪い(=開口性が悪い)ので、ノドの部分が見えない、もしくは見えづらい
  • 中綴じよりコストが高い
  • 中綴じより納期が掛かる
  • 保存状態によっては糊の部分がくだけやすくなる

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