IDML
- 更新:
- 公開:2026-10-27 11:39
- 制作/編集:吉田印刷所

表記・読み
- IDML…あいでぃーえむえる
解説
IDML(InDesign Markup Language)とは、Adobe InDesignのドキュメントをXMLベースの形式で記述したファイル形式のことです。
拡張子は「.idml」です。正式名称のとおり「InDesignのマークアップ言語」という位置づけで、ドキュメントの構成(ページ、テキスト、スタイル、配置画像の情報など)をXMLデータとして保存しています。
IDMLファイルの実体は複数のXMLファイルをまとめたパッケージ(ZIP形式)で、テキストエディタやXMLツールで中身を参照できるオープンな形式です。(拡張子を.zipに変更すると、ZIP形式のファイルとして展開できます)
IDMLは公開されている仕様のため、Adobe InDesign以外のアプリケーションやシステムから生成することも可能です。
IDML files represent complete InDesign documents. Because they are ZIP (or, more accurately, UCF) archives, they commonly are called packages.
Adobe InDesign Markup Language (IDML) Cookbook(PDF)(Adobe)(Web Archive)
IDML was designed to facilitate the inspection and construction of InDesign content outside of InDesign.
Adobe InDesign Markup Language (IDML) Cookbook(PDF)(Adobe)(Web Archive)
InDesignからIDML形式で保存する方法
Adobe InDesignのメニューから「ファイル」→「別名で保存」または「書き出し」を選択します。

ファイルの種類で「InDesign CS4以降(IDML)」または「InDesign Markup(IDML)」を選択して、「保存」ボタンをクリックします。

IDMLファイルの中身
サンプルとして以下の手順で作成しました。
Adobe InDesignのテキストフレームに「春はあけぼの」だけ書いて、「生成」機能で「続きを書いて」と指示をしました。
次に、以下の「生成」機能で追加したピンク色の部分を削除して「春はあけぼの。」だけ残した状態で、IDML形式にて保存しました。

ZIP形式として、IDMLファイルを展開した後、StoriesフォルダーにあるXMLファイルをテキストエディタで開くと以下のように表示されます。
本記事で検証したサンプルでは、「生成」機能で作成したテキスト情報や使用したAIモデルに関する情報がXML内に記録されていました。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
<idPkg:Story xmlns:idPkg="http://ns.adobe.com/AdobeInDesign/idml/1.0/packaging" DOMVersion="21.5">
<Story Self="u106" AiGeneratedStory="true" AiModelName="$ID/GPT-4.1 mini" AiDigitalSourceType="$ID/http://cv.iptc.org/newscodes/digitalsourcetype/trainedAlgorithmicMedia" AiFirstParty="true" AiTextContent="$ID/春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。日が昇り始めると、周囲の景色が柔らかに色づき、静かな朝の息吹が感じられる。鳥のさえずりも次第に増し、自然の目覚めを告げるかのように響き渡る。そんな穏やかな時間は、心を洗い清め、新しい一日の始まりを鮮やかに彩ってくれる。" AppliedTOCStyle="n" UserText="true" IsEndnoteStory="false" TrackChanges="false" StoryTitle="$ID/" AppliedNamedGrid="n">
<StoryPreference OpticalMarginAlignment="false" OpticalMarginSize="9.2125984251969" FrameType="TextFrameType" StoryOrientation="Vertical" StoryDirection="LeftToRightDirection" />
<InCopyExportOption IncludeGraphicProxies="true" IncludeAllResources="false" />
<ParagraphStyleRange AppliedParagraphStyle="ParagraphStyle/$ID/NormalParagraphStyle">
<CharacterStyleRange AppliedCharacterStyle="CharacterStyle/$ID/[No character style]" PointSize="17.00787401574803">
<Content>春はあけぼの。</Content>
</CharacterStyleRange>
</ParagraphStyleRange>
</Story>
</idPkg:Story>主な用途
下位バージョンとの互換
InDesignのドキュメント(.indd)はバージョン間で互換性がありません。古いバージョンでは新しいバージョンで作成したInDesignのドキュメントをそのまま開くことができないため、IDMLファイルを書き出すことで古いバージョンで開けるようになります。
InDesignにおける「バージョンダウン保存」に相当する操作です。
なお、InDesign CC 2014から手動でIDMLファイルを作成しなくても、自動変換機能により、古いバージョンのInDesignで新しいバージョンのInDesignで作成したInDesignドキュメントを開くことができます。
InDesign CC 2014.2(10.2.0.69)アップデータにより、手動でIDMLを書き出さなくても、Creative Cloud上で自動的にIDMLが作成され、古いバージョンのInDesignで開くことが可能になりました。
No.16 新しいバージョンのドキュメントを開く | InDesign CC 2014(InDesignの勉強部屋)
トラブルシューティング
表示や編集時に不具合の出たInDesignのドキュメントをIDML形式で書き出して、開き直すことで、問題が解消されることがあります。
ただし、レイアウトなどが完全に再現されない場合もあるので注意が必要です。
IDML 形式は互換性とトラブルシューティングをサポートします。IDML ファイルは、サポートされている InDesign の以前のバージョンで開くことができます。変換中に、一部の新機能が保持されない場合があります。
InDesign でのドキュメントの保存 | InDesign(Adobe)
ほかのツールでの処理
XMLベースのため、自動組版システムや翻訳支援システムなど、InDesign以外のツールからドキュメント内容を扱う用途にも使われています。
また、Affinityなどのデザインアプリケーションへドキュメントを読み込む場合にも使用されます。
IDMLファイルの互換性について
IDMLファイルは、互換性の維持を目的とした形式ですが、変換の際に一部の新機能が保持されない場合があります。IDMLファイルを開いたあと、レイアウト・文字・組版・色・効果が元どおり再現されているかを必ず確認してください。
レイアウトや機能で完全な互換性がないことはヘルプページやAdobe InDesign互換性ガイドブックにも記載されています。
InDesign Markup (IDML) ドキュメントの保存
IDML 形式は互換性とトラブルシューティングをサポートします。IDML ファイルは、サポートされている InDesign の以前のバージョンで開くことができます。変換中に、一部の新機能が保持されない場合があります。
InDesign でのドキュメントの保存 | InDesign(Adobe)
IDML形式は「InDesign CS4以降(IDML)」と表記されていますが、以前のバージョンでファイルが開けることを示しているだけで、データ再現性は保証されていませんのでご留意ください。
Adobe InDesign互換性ガイドブック2026(PDF)(Adobe)
注意点
完全な互換性は保証されない
上記で説明したようにIDMLファイルでは完全な互換性は保証されていません。
IDMLファイルを書き出したバージョンのInDesignで開いた場合でも、元のInDesignドキュメントとレイアウト・文字・組版・色・効果が完全に再現されるとは限りません。
リンク・フォントは含まれない
IDMLファイル自体には配置画像やフォントファイルは含まれません。別途、リンク画像やフォントファイルを揃えて渡す必要があります(パッケージ機能とは役割が異なります)。
埋め込まれた画像は、IDMLファイルに保存されます。
吉田印刷所では入稿ファイルとして使用できません
吉田印刷所では、印刷用の入稿ファイルとしてIDML形式のファイルには対応していません。InDesignドキュメント(.indd)にてご入稿ください。
- 印刷対応アプリケーション一覧(DTP・印刷データ作成ガイド)
関連情報・参考資料
- Adobe InDesign Markup Language (IDML) Cookbook(PDF)(Adobe)(Web Archive)
- InDesign でのドキュメントの保存 | InDesign(Adobe)
- No.16 新しいバージョンのドキュメントを開く | InDesign CC 2014(InDesignの勉強部屋)
- 印刷対応アプリケーション一覧(DTP・印刷データ作成ガイド)