

Adobeの最新アプリを使う時の注意
Adobe Illustrator 2026・Photoshop 2026などの新しいAdobeアプリがリリースされました。最新版ではさまざまな便利な機能や創造性を高めるツールが入っていますね。
(上記のファイルが壊れているイメージはPhotoshopで使える画像生成AI「Gemini 3 with Nano Banana Pro」を使いました。非常に高品質な出力です)
しかし、Adobeアプリの最新版のリリース直後はアプリの品質が高くなく、エラーが発生しやすいため注意が必要です。
今回はそんなエラーをいくつかAdobe Community(アドビコミュニティ)から紹介します。
■【Illustrator】バックグラウンド保存による保存エラーについて
Illustratorには時間が掛かるファイル保存のストレスを軽減するために「バックグラウンドでファイルを保存」する機能が用意されています。
場合によっては便利な機能かもしれませんが、この機能を有効にしていると、以下のようなエラーが発生する場合があります。レイアウト崩れは致命的です。
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・一部のデータにおいて、配置画像の名称が保存の度に末尾1文字消えて保存される
・ラージカンバスで定規の基準位置を変更して保存すると、開きなおした際にレイアウトが崩れる
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※出典元:バックグラウンド保存による保存エラーについて - Adobe Product Community - 15568030
こちらの不具合は、ほかの情報を見ると不具合の修正が完了して、今後のアップデートで反映されるようですが、どのアップデートで来るかは不明です。
過去にもニュースレターで「バックグラウンド保存がオン(有効)になっていると、合成フォントを使ったIllustratorファイルが異常になる」ことを紹介しました。
DTPデータなどのファイルサイズが大きいものは、安全に保存するために「バックグラウンド保存/書き出し」の設定をオフにしておくことが良いと思われます。

■【InDesign】InDesign 2026のレイアウトグリッドの表示に不具合
InDesignのレイアウトグリッドは、ドキュメント内のテキストや画像を整然と配置するためのガイドラインを作る機能です。テキストが多いページ物ではよく使われる機能です。
このレイアウトグリッドに平体を使用していると、レイアウトグリッドがズレて表示される不具合がInDesign 2026にあるそうです。
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・ドキュメントを開いた際にレイアウトグリッドの末尾に空白箇所が発生する
・レイアウトグリッド設定の「文字垂直比率」や「文字水平比率」を調整すると、指定してある行数と異なる行数のグリッドが表示される
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※出典元:2026(21.0)でレイアウトグリッドにずれや空白が生じる問題について - Adobe Product Community - 15571284
現時点でInDesign 2026での回避策はないそうなので、レイアウトグリッドを使用しているドキュメントをInDesign 2026で開かないようにしてください。
過去に作ったデータは、そのときのバージョンで開くようにしてください。
■【InDesign】Times New Romanが見つからない
Adobeの問題とは別ですが、Windows Updateにより、OS標準フォントが更新されて「フォントが見つからない」と表示される問題がAdobe Communityに報告されています。
今回の件ではTimes New Romanのバージョンが意図せず更新されたため発生したようです。
回避策は、InDesignドキュメントのあるフォルダーにDocument Fontsフォルダーを作成して、前のバージョンのTimes New Romanのフォントを入れることでInDesignが前のTimes New Romanのフォントを認識して、エラーを回避できたようです。
※出典元:解決済み: WIndowsアップデート後の挙動について - Adobe Product Community - 15590982
このように、さまざまなトラブルがAdobe Communityに投稿されています。
何かトラブルがあったときは、まずAdobe Communityをチェックするとよいかもしれません。