PDFにすると思ったよりもデータが大きくなるけど...これでいいの?

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 吉田印刷所DTPサポート情報ブログではコメントやご質問を受け付けておりますが、先日こんな感じのご質問がありました。


吉田印刷所PDFの変換の設定でダウンサンプルしない設定になっているのはなぜでしょうか? Acrobat Distiller 8のデフォルトの変換設定(ダウンサンプリングあり)の方が、ファイルサイズがかなり小さくなります。PDFのメリットとしてはファイルサイズが小さくなることが挙げられるかと思いますが、なぜ吉田印刷所の設定はファイルサイズがコンパクトにならない設定なのでしょうか?』

 このご質問に対しては、吉田印刷所では、元のデータの状態をなるべく維持したままPDFへ変換したい場合には吉田印刷所の設定をお薦めしておりますとお答えしました。


 吉田印刷所の設定ではダウンサンプリングをしない設定であると同時に、画像の圧縮形式はZIP圧縮という画像の変化がない圧縮方式を推奨しております。

 Acrobat Distiller 8のデフォルトの変換設定(PDF/X-1a)は、実解像度で450dpi以上の画像に関しては300dpiへとダウンサンプルされます。たとえ800dpiの画像が貼り込まれていても300dpiに変更されます。

 また、画像はJPEG圧縮が掛かりますので、JPEG圧縮にて微妙な画像の変化があるかもしれません。PDF変換に際して、このような画像の変更を受け入れることができれば、Acrobat Distiller 8のデフォルトの変換設定(PDF/X-1a)を利用してPDF変換をしても問題はないかと思います。


 ご質問の方のデータはもしかすると、450dpiより解像度の高いデータが多く貼り込まれていたのかもしれません。また、JPEG圧縮に変更するだけでも1/6程度のファイルサイズになることもあるので、そうした点からもファイルサイズの違いを大きく感じたのかもしれませんね。



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