解説
tカラペとは、特種東海製紙株式会社が抄造する20色の極薄紙の包装用用紙です。
コート系の用紙のような光沢感はありませんが、片面に多少光沢(艶)があります。反対側の面は上質系の表面(ひょうめん)になっています。
tカラペとニューカラペの違い
「tカラペ」は「ニューカラペ」の後継の用紙として抄造されますが、用紙の厚さ(重さ)と用紙サイズが異なるので注意が必要です。
極薄のカラーラッピングペーパーとして1987年に発売したカラペの特長を引継いだニューカラペのリニューアル品です。鮮やかなビタミンカラーから落ち着いた色味のラインナップはそのまま、包装用途に適した菊判T目の品揃えとなったファンシーペーパーです。
tカラペ(20色)|検索結果(特種東海製紙)
紙のカラー
tカラペのカラーは以下の20色です。
- ホワイト
- ピンク
- ピーチ
- チェリー
- カナリア
- シルバー
- アクア
- ベージュ
- スカイ
- キャメル
- ココア
- レタス
- マロン
- レモン
- チャコール
- ローズ
- レッド
- オレンジ
- グリーン
- マリン

【画像について】画像はtカラペ(特種東海製紙)より作成
食品用途について
tカラペは、食品衛生法により、食品に触れる用途ではご利用いただけません。
tカラペの「t」について
特種東海製紙株式会社のTwiiterのやり取りで「t」が「台湾(taiwan)」の「t」であることが明かされました。台湾で抄造して、日本に輸入するそうです。
さてそれでは問題です!「tカラペ」の「t」は何でしょうか?(わざとらしや~)
— 特種東海製紙(レザック) (@LEATHAC) 2012, 8月 24
↓
@LEATHAC 台湾のt?
— はるいち (@haruichiii) 2012, 8月 24
↓
@haruichiii しぇーかい!
— 特種東海製紙(レザック) (@LEATHAC) 2012, 8月 24
特種東海製紙株式会社のリリースのPDFでは台湾との提携を以下のように発表しています。
提携の内容
今回の覚書締結を機に、中日特種紙への出資、合弁会社設立検討、相互販売、委
託生産の 4 点について具体化を進めます。広くアジア市場の特殊紙ニーズを開拓す
ると共に、台湾での生産体制構築によるコスト競争力強化と相互補完的販売網の活
用を推進することにより、両社の企業価値向上と国際社会への貢献を目指して当該
提携の実現に邁進します。(中略)
④中日特種紙への委託生産
特種東海製紙三島工場で生産していた一部のファンシーペーパーについては、既
台湾/中日特種紙との戦略的提携の検討開始に関するお知らせ(特種東海製紙株式会社)
に中日特種紙における生産体制を確立し、委託生産が可能な段階にあります。コス
ト競争力や開発スピードなど中日特種紙の強みを生かし今後も委託生産品目の拡充
を図ります。
関連するニュースは「特種東海製紙、台湾に特殊紙合弁-相手先にも出資」(日刊工業新聞)です。
印刷で使用する場合のポイント・注意点・印刷適性
※厚さは弊社測定値です。
印刷の乾燥性が通常の用紙と異なります。
印刷の際は光沢面(艶面)か、更面(ざらめん)かご指定下さい。
順次ニューカラペから切り替え
2012年8月より20色が順次発売となりますが、「ニューカラペ」の在庫品がなくなり次第「tカラペ」に移行されていきます。紙を扱う卸(業者)にも在庫が残っている場合があるため、実際の入荷は仕入れ業者に確認ください。
吉田印刷所では、全20色入荷対応できます。
またこの「tカラペ」の発売と同時に「ニューカラペ」は現在庫がなくなり次第販売終了ですが、前回のリニューアル時と少し違うのは、「ニューカラペ」の在庫がなくなった色から順次「tカラペ」への販売に切り替えをさせていただくことになります。
— 特種東海製紙(レザック)さん (@LEATHAC) 2012年8月24日
関連サービス
吉田印刷所では、薄葉紙(薄紙)であるtカラペにカラー印刷できる技術を持っております。
薄紙へのカラー印刷にご興味ある方は、詳細を以下のページからご覧ください。
関連情報・参考資料
- 「tカラペ」の発売及び「ニューカラペ」の廃品のご案内(PDF)
- ニューカラペ(用紙)(DTP・印刷用語集)