製本のりがつくところには、インキを乗せない

投稿時間:2009-01-09 18:09

印刷物を本の形にするときの方法の一つとして、無線綴じというものがあります。

弊社用語集ページではこちらで紹介しています。

■[9081][用語]【無線綴じ】
https://www.ddc.co.jp/words/archives/20070220124520.html

この「無線綴じ」は、紙の束を、「製本のり」という接着剤でくっつけることで出来ています。

今回は、この製本のりのトラブル例をネット上で見ましたので、紹介します。


■参考書がどんどん崩壊していくので。 - 本当は寒色より暖色が好きです。
http://d.hatena.ne.jp/milkhoney/20090109/1231467527

参考書の「RAILS OF RUBY ON RAILS」ですが、どんどん崩壊していきます

上記引用元で、実際の崩壊した書籍の写真が見られますが、全面黒ベタに本文が白文字という体裁になっています。

なぜ、こんなにバラバラになるのでしょう。

それは、全面黒ベタになっているため、製本のりで綴じる部分まで黒インキが乗っている状態になり、製本のりの接着力が弱くなってしまっているからだと考えられます。

このような製品の場合、製本的には、製本のりがつくところにはインキを載せない方がいい、ということになります。

同様に、表紙の接着も製本のりで行う関係上、表紙の接着部(背幅として空ける部分です)にはインキを載せないことが求められます。


吉田印刷所・特売プレスの製本のりは、リサイクルの阻害にならない「難細裂化EVA系ホットメルト接着剤」を使用しており、紙資源の循環に配慮しております。

■[9079][用語]【製本用難細裂化EVA系ホットメルト接着剤】
https://www.ddc.co.jp/words/archives/20061226190554.html

環境に配慮した印刷通販として、ぜひご利用ください。

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