Illustratorで文字につける線(縁取り)が飛び出したり欠けたりする

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Illustratorで文字につける線(縁取り)が飛び出したり欠けたりする
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概要

Illustratorデータの縁文字で、線が意図しないところから線が飛び出したり、欠けたりする現象について解説します。

問題の状況

Illustratorで文字に縁を付けたら、意図しない箇所から線が飛び出てしまいました。

設定によっては縁の角が不自然に欠けました。



原因

線の「角の形状」の設定によるものです。



実例

線が意図しない箇所から飛び出した例

「え」「る」の右側の肩の部分から線が飛び出ています。

20190620-Illustrator-Sharp-Edging-Border-Line-01.png


角の形状の設定:マイター結合

20190620-Illustrator-Sharp-Edging-Border-Line-04.png


線の縁が不自然に欠けている例

「え」「る」の右側の肩から線が飛び出してはいませんが、「え」「り」の線の縁が不自然に欠けています。

20190620-Illustrator-Sharp-Edging-Border-Line-02.png


角の形状の設定:マイター結合

角の比率の設定:4→1に変更

20190620-Illustrator-Sharp-Edging-Border-Line-05.png


線の先端が尖りすぎている例

線の先端が尖りすぎています。

20190620-Illustrator-Sharp-Edging-Border-Line-03.png


角の形状の設定:マイター結合

20190620-Illustrator-Sharp-Edging-Border-Line-04.png



対処方法

以下の対処方法は例です。形状の変更が伴う例があります。


対処方法の例1:角の形状を変更する

「角の形状」を「マイター結合」から「ラウンド結合」に変更すると問題が解消する場合があります。

フォントによって、飛び出る/角が不自然になる現象は異なりますので、フォントを変更した場合には注意が必要です。

20190620-Illustrator-Sharp-Edging-Border-Line-06.png


角の形状の設定:ラウンド結合

20190620-Illustrator-Sharp-Edging-Border-Line-07.png


対処方法の例2:「パスのオフセット」を利用する

線ではなく、アピアランスで塗りに効果で「パス」→「パスのオフセット」を適用することで、該当する文字の下に太らせた文字の形状の塗りを作成できます。

この方法で代用します。

20190620-Illustrator-Sharp-Edging-Border-Line-09.png

※「パスファインダー」の「追加」も合わせてアピアランスで設定しておきましょう。


20190620-Illustrator-Sharp-Edging-Border-Line-08.png
「パスのオフセット」で代用した場合の結果