印刷データ作成ガイド
フォントのアウトライン化について|Illustrator

Illustratorでフォントのアウトライン化(図形化)について説明します。

Illustratorで入稿する際は、基本的にアウトライン化しておいた方がフォントのトラブルが起こらずにスムーズにご入稿いただけると思います。

フォントのアウトライン化とは?

フォントのアウトライン化とは、文字情報を図形化することです。

フォントがない場合に発生する「文字化け」「文字の位置がずれる」などの問題を回避できます。

当社で未対応のフォントに関しては、アウトライン化をお願いしています。

フォントアウトライン化のイメージ

アウトライン化される前の状態

これはアウトライン化される前の文字です

アウトライン化された後の状態

これはアウトライン化されて図形化された状態です

フォントのアウトライン化の手順

ここではすべてのフォントをアウトライン化する手順を説明いたします。

レイヤーの整理

レイヤーのロックを解除します。印刷に不必要な不可視のレイヤーがあれば削除します。

レイヤーNG
レイヤーOK

全選択

メニューから「選択」→「すべてを選択」を選択します。(もしくはMac:Commandキー+「A」/Windows:Ctrlキー+「A」)

すべて選択

アウトラインを作成

そのオブジェクトがすべて選択された状態のままメニューから「書式」→「アウトラインを作成」を選択すると、フォントのアウトライン化が行われます。

「アウトラインを作成」を選択する際、フォント以外のオブジェクトを選択していてもOKです。

アウトラインを作成

以上で完了です。

確認方法

メニューから「ウインドウ」→「ドキュメント情報」を選択すると出てくるドキュメント情報パネル(パレット)を利用します。

このドキュメント情報パレットのメニューで「選択内容のみ」にチェックが入っていない状態で「フォント」を選択します。

この状態で左の情報が「なし」になっていればOKです。

「選択内容のみ」のチェックが付いていると、選択されたオブジェクトのみの情報になってしまい、選択されたオブジェクト以外でアウトライン化されていないフォントが残っているとフォントのチェックがされませんので、必ずチェックが外れていることを確認してください。

フォントチェック(1)
フォントチェック(3)

アウトライン化できなかったフォントが残っている場合

フォントの情報が残っていると、左側の部分にフォント名が表示されます。

フォントチェック(2)

補足

フォントのアウトライン化を行った場合、元のデータと違う名前で保存するようにしましょう。

《例》

  • アウトライン化する前のデータ:○○○○.ai
  • アウトライン化した後のデータ:○○○○-out.ai

これはアウトライン化を行った後は文字の修正ができないためです。 (文字が図形化されているため)