“背割れ” の意味・解説

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背割れ
目次
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表記・読み

  • 背割れ…せわれ
  • 紙割れ…かみわれ

解説

背割れとは、二つ折りパンフレットや冊子の表紙などの折り加工のある印刷物で、折り目部分の表面インキや紙の繊維が裂け、白い線が出たり、ひび割れのように見えたりする現象のことです。

特に、黒や紺、赤などの濃い色のデザインや厚い紙を使った印刷物で目立ちやすく、パンフレット・リーフレット・冊子の表紙や背などで問題になりやすい現象です。

背割れは「紙割れ」といわれることもあります。

折りの部分で背割れが発生して紙の色が出ている状態
折りの部分で背割れが発生して紙の色が出ている状態

なぜ背割れが発生するのか?

紙は細かい繊維が絡み合ってできています。紙を折り曲げると、外側になる面が強く引っ張られます。このとき、引っ張りに耐えきれなくなった紙の繊維が裂け、その上に乗っていたインキの層も一緒にひび割れたり、印刷が剥がれたりすることが原因です。

実際に背割れが起きやすくなる主な要因は、紙の厚み、紙目の向き、インキなどが挙げられます。

  • 紙の厚さや種類:厚い紙を折るときに外側へ強い力がかかるため割れやすくなります
  • 紙目:紙の繊維の流れに逆らって折る(逆目になる)と表面が裂けやすくなります。
  • 印刷カラー:折り目部分が濃い色の場合、紙の色との差が大きくなるため少しの破断でも目立ちます。
  • 印刷方法:オンデマンド印刷の場合、トナーが紙に吸収されているわけではなく、紙の表面に乗っている状態なので、折り加工でトナーが折り曲げに追従できず、背割れがオフセット印刷より目立つ傾向があります。

背割れを軽減するための対策

印刷用のデータを作成する上で以下の点に注意すると、背割れのリスクを抑えられます。ただし、背割れは印刷の構造上、完全に防ぐことは難しく、下記はあくまで「軽減策」になります。

1. 折り位置に濃いカラーを置きすぎない

折り目に黒ベタや濃いカラーを使用すると、紙の色との差が大きくなり、背割れが発生したときに背割れ部分が非常に目立ちやすくなります。特に、表紙や見開き部分では注意が必要です。折り位置は、できるだけ淡色系にすることで、背割れが目立ちづらくなります。

2. 紙の種類や厚さを見直す

紙が厚いほど外側が強く引っ張られるため、背割れが発生しやすくなります。

目安として四六判換算110kg以上の厚い紙で背割れが発生しやすくなるため、その厚さを目安に紙を選択することをおすすめします。ただし、薄紙といわれるような薄い紙でも背割れは発生する可能性はあります。

紙の種類としては、コート紙やマットコート紙より上質紙の方が背割れしづらい傾向があります。

背割れ:マットコート紙 四六判換算135kg
背割れ:マットコート紙 四六判換算135kg
背割れ:上質紙 四六判換算110kg
背割れ:上質紙 四六判換算110kg

3. 折り目と紙目の方向を確認する

背割れは、デザイン完成後よりも、仕様を決める段階で予防するほうが効果的です。折り加工がある案件では、折りの方向と合わせて紙目の相談を印刷会社へ確認しておくと、リスクを下げやすくなります。折り目に対して「平行」になる紙の手配をおすすめします。

4. スジ入れ加工を検討する

スジ入れ(スジ押し)加工は、あらかじめ折り目の位置に圧を掛けて凹凸のライン(溝)を入れる加工です。折り位置にスジを入れて紙への負荷を軽減することで、繊維の断裂を抑えることができ、その結果、背割れの発生を抑えます。

特に厚紙や濃色のデザインでは有効な対策ですが、スジ入れにより背割れが完全に防げるわけではありません。

※コストや納期に影響があります。ご注意ください。

5. ニス印刷(OPニス)を検討する

表面にOPニスを施すことで印刷面が保護され、折り部分の負荷を軽減し、背割れを目立ちづらくする効果があります。

ニス加工は表面処理のため、紙自体の割れを防ぐものではありません。

※コストや納期に影響があります。ご注意ください。

まとめ

背割れは印刷用データだけを見ていても防げない不具合のひとつです。紙を折った際に、どのように紙が変化するのか、印刷方式は何かなど、実際の印刷や加工を見なければわからない点もあります。折り加工がある案件では、用紙・紙目・印刷方式・加工(スジ入れなど)をセットで検討するのが背割れを防ぐ近道です。

吉田印刷所は、折り加工についてのご相談を承っております。

お気軽にお問い合わせください。

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