“擬似色・代替色・疑似カラー・代替カラー” の意味・解説

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表記・読み

  • 擬似色…ぎじしょく
  • 疑似カラー…ぎじからー
  • 代替色…だいたいしょく
  • 代替カラー…だいたいからー

解説

疑似色とは、特定の色を他の色で代替した色のこと。

主に特色で指定されている色を、CMYKプロセスカラーへ変換した色のことを指します。


特色で指定したカラーはレーザープリンターやインクジェットプリンターでは、指定された特色で印刷することが困難なため、あらかじめ用意されているCMYKのカラーに変換しなくては印刷ができません。

このため、疑似色という形でCMYKのカラーへ変換します。

疑似色は印刷するインキ・トナーで特色を擬似的に表現するものなので、特色とは色合いが変わります。メタリックカラーや蛍光色などは、CMYKのカラーでは表現できないので大きく色彩が変わります。


疑似色化した例

変換した例(Illustrator上でのイメージ)を以下に挙げます。

色彩がほとんど変化していないように見えるカラーもありますし、暗めになったりするカラーもあります。


印刷データを疑似色化するにあたっての補足

CMYKプロセスカラー印刷を想定します。


IllustratorPDFデータなどで、特色のデータが残ったままの入稿データの場合、基本的に印刷の出力をする際にCMYKへ変換する、つまり疑似色化を行わなければいけません。(疑似色化をしないと特色で指定したところに特色を使う指示になるので白く抜けてしまいます)


この疑似色化は、オーバープリントや透明効果などが使われていると、入稿時と出力時のカラーが変化するので、どのタイミングで疑似色化するかで最終的なカラーが変わるため、安定した印刷結果が得られなくなります。


こうした問題を引き起こさないために、入稿データには特色データは残さないということが非常に重要です。