「DTP・デザインでよく使用するソフトのバージョン」アンケート結果を公開

関係者各位

2012年8月20日

株式会社 吉田印刷所

「DTP・デザインでよく使用するソフトのバージョン」アンケート結果を公開

Illustrator・Photoshopの利用率トップはCS5に

Creative Cloud利用はまだ様子見か


印刷情報発信サイト「DTPサポート情報ブログ」を運営する株式会社吉田印刷所(新潟県五泉市)は、「DTP・デザインでよく使用するソフトのバージョン」のアンケートの結果を公開した。


Illustrator・PhotoshopではCS5系列のユーザーが最も多く共に30%超となり、新しめのバージョンへの移行が着実に進んでいることが伺える結果となった。


Creative Cloud利用は様子見ユーザーが約30%とまだ導入決定に不安を持っているユーザーが多いことが伺える。



株式会社吉田印刷所では自社サイトにて「DTPでよく使用するソフトのバージョン」アンケートを2012年7月に行った。


アンケート概要

  • アンケート期間:2012年7月9日~2012年8月9日
  • アンケート対象:主として「DTPサポート情報ブログ」閲覧者
  • アンケート方法:以下のページに設置したアンケートによる回答(無記名回答)

アンケート結果

アンケートの結果は以下の通り。(5位より下は省略/右側の丸括弧内は2011年12月に行ったアンケートとの比較)

※本文中で出てくる「CS5系列」とはソフトウェアを購入した時期によりバージョンの呼び方が異なるCS5とCS5.1を合わせて呼ぶもの。プログラムとしては同じ機能。


Illustrator:回答数 611

  • [1位]25.7% Illustrator CS4 (- 2.3ポイント)
  • [2位]23.2% Illustrator CS3 (- 4.6ポイント)
  • [3位]16.7% Illustrator CS5 (- 0.2ポイント)
  • [4位]15.1% Illustrator CS5.1(+ 3.4ポイント)
  • [5位] 9.8% Illustrator CS6 (新規)

今回の調査でも前回同様にIllustrator CS4の利用率がトップとなった。

しかし、Illustrator CS5系列(CS5・CS5.1)を合算すると、CS5系列が31.8%と5ポイント以上差を付けてトップとなる。

30%以上がCS5系列なので、新規バージョンの移行は進んでいると見てもよいのではないか。

Illustrator CS3は下落傾向が強いが、まだまだCS3の根強い支持があることが伺える。

Illustrator CS6も6月の発売から2ヶ月程度だが、10%近くの支持を得ている。現在はメインで使用せずに様子見というユーザーも多いと考えられるので、年末の調査時にどの程度伸びているか期待が持てる。



Photoshop:回答数 584

  • [1位]23.8% Photoshop CS4 (- 4.0ポイント)
  • [2位]20.4% Photoshop CS3 (- 2.9ポイント)
  • [3位]18.5% Photoshop CS5 (- 1.4ポイント)
  • [4位]14.7% Photoshop CS5.1(+ 2.2ポイント)
  • [5位]13.2% Photoshop CS6 (新規)

今回の調査でも前回同様にCS4が利用率のトップとなった。

Illustratorと同じく、Photoshop CS5系列を合算すると、CS5系列は33.2%とCS4から10ポイント近く差を付けてトップとなる。

Photoshop CS6は既に13.2%とIllustrator CS6の9.8%という割合より多くのユーザーがCS6を選択しており、Photoshopユーザーが新しいバージョンを積極的に使用する姿が伺える。

Photoshop CS4・CS3ともに下落傾向で、CS3は次回の調査ではCS5と順位が変わる可能性も出てきた。



InDesign:回答数 560

  • [1位]23.9% InDesign CS4 (- 1.6ポイント)
  • [2位]22.3% InDesign CS3 (- 3.4ポイント)
  • [3位]17.5% 使っていない (+ 1.3ポイント)
  • [4位]13.9% InDesign CS5 (- 2.3ポイント)
  • [5位]12.1% InDesign CS5.5(+ 3.5ポイント)

今回の調査では、InDesignのCS3とCS4の順位が入れ替わり、CS4がトップとなった。

InDesign CS5は減少、CS5.5は増加という傾向は見えるが、やはりInDesignはページ物という大きなコンテンツを扱うソフトウェアであるので、慎重に検証を行う傾向にある。結果としてバージョン移行が遅くなっていると考えられる。


InDesign CS6は6位で6.4%だった。Illustrator・Photoshopから見てもCS6への移行の割合が少ないことが読み取れる。



Acrobat:回答数 546

  • [1位]42.3% Acrobat 9  (- 4.8ポイント)
  • [2位]31.9% Acrobat X  (+14.2ポイント)
  • [3位]11.2% Acrobat 8  (- 6.7ポイント)
  • [4位] 8.2% 使っていない(+ 1.4ポイント)
  • [5位] 3.5% Acrobat 7  (- 3.5ポイント)

今回の調査では、現行の最新バージョンであるAcrobat Xの伸びが前回調査から+14.2ポイントと目立った。

この大きな伸びでAcrobat Xは前回の3位から2位へ順位を上げた。

Acrobat 9・8・7の減少は合わせて15ポイントとなり、Acrobat Xへの移行が進んでいる様子が伺える。



Creative Cloud利用:回答数 556

  • [1位]62.2% 使う予定はない
  • [2位]20.9% 個人版を様子見
  • [3位] 9.5% 個人版を使っている
  • [4位] 7.4% グループ版が出るまで様子見

今回はAdobeが新しく始めたCreative Cloudの利用状況に関する調査も行った。

結果としては「使う予定がない」が過半数を占めたが、様子見をしているユーザーも30%程度存在していることがわかった。

現在、個人版のCreative Cloudは提供されているが、グループ版のCreative Cloudは準備段階ということで企業ベースでは価格や使い勝手などにより導入を検討することも影響しているのかもしれない。


Creative Cloudは今までのパッケージ版とは異なり、常に最新版を提供するというスタンスのためバージョンアップという概念を無くす取り組みと言える。DTP・デザインでソフトウェアを使用するユーザーは、印刷というコストが高い出力に関わることが多いため、不安定な動作や意図しない動作を嫌う傾向が特に強いのではないかと考えられる。このため最新版を積極的に使用するということが控えられる傾向にある。

またパッケージ版は一度買ってしまえばサポートは切れるが、追加料金無しで使用し続けることができる。新機能に魅力が無ければ今使用しているバージョンをそのまま使用し続ける可能性は高い。


AdobeのCreative CloudでAdobeがソフトウェアを高い品質・魅力ある追加機能で提供していくのかが導入の鍵となりそうだ。