Illustratorの「リアルタイムの描画と編集」はOFFに! ドロップシャドウなどが粗くなる問題あり

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Illustratorの「リアルタイムの描画と編集」はOFFに! ドロップシャドウなどが粗くなる問題あり
目次
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概要

Illustratorの環境設定の「リアルタイムの描画と編集」を有効にしていると、ドロップシャドウなどの効果の解像度が粗くなる場合があります。

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問題の現象について(再現)

今回の問題を再現するにあたり、以下のページの検証用に掲載されていたIllustratorファイルを使用します。

環境設定について

「編集」メニューから、「環境設定」の「パフォーマンス」の項目にある「リアルタイムの描画と編集」にチェックをつけ、有効(ON)にします。

環境設定のパフォーマンス
環境設定のパフォーマンス
「リアルタイムの描画と編集」を有効にする
「リアルタイムの描画と編集」を有効にする

検証用のファイルの確認する

検証用のファイルの拡張子は「.pdf」ですが、拡張子を「.ai」に変更してIllustratorで開きます。

右下に書かれていますが、緑色のオブジェクトのドロップシャドウだけが72ppi程度の粗さになっています。

元のファイル
元のファイル

拡大するとこのような感じです。緑色のオブジェクトのドロップシャドウは粗いですが、文字のドロップシャドウは精細です。

緑色のオブジェクトのドロップシャドウだけが粗い
緑色のオブジェクトのドロップシャドウだけが粗い

なお、効果メニューの「ドキュメントのラスタライズ効果」を開くと設定は350ppiになっています。

ドキュメントのラスタライズ効果の設定画面
ドキュメントのラスタライズ効果の設定画面

検証用のファイルを操作する

緑色のオブジェクトを選択ツールで選択します。

※検証用のファイルはレイヤーにロックが掛かっているので解除しておきます

選択ツールで緑色のオブジェクトを選択
選択ツールで緑色のオブジェクトを選択

Shiftキーなどを押さずに移動します。

Shiftキーなどを押さずに移動させる
Shiftキーなどを押さずに移動させる

移動させた後に、Ctrl+Z(Command+Z)で操作をひとつ戻すと、ドロップシャドウの表現が精細になります。

Ctrl+Zで操作を戻すとドロップシャドウの表現が変更される
Ctrl+Zで操作を戻すとドロップシャドウの表現が変更される

ドロップシャドウの問題を発生させる

緑色のオブジェクトを選択ツールで選択して、移動させます。移動途中でAltキーを押してオブジェクトを複製すると、ドロップシャドウが粗い状態で複製されます。

オブジェクトを移動させている途中でAltキーで複製する
オブジェクトを移動させている途中でAltキーで複製する

拡大してよく見てみると、緑のオブジェクトのドロップシャドウだけでなく、文字のドロップシャドウも粗い表現になっています。

緑のオブジェクトのドロップシャドウだけでなくほかの部分のドロップシャドウも粗くなっている
緑のオブジェクトのドロップシャドウだけでなくほかの部分のドロップシャドウも粗くなっている

ドロップシャドウ以外でも発生します

この問題は「ドロップシャドウ」だけで発生するのではなく、「効果」→「スタイライズ」→「ぼかし」といった効果でも発生するようです。

問題の解決方法

環境設定のパフォーマンスの項目にある「リアルタイムの描画と編集」のチェックを外して無効にします。

吉田印刷所作成の検証用ファイルのダウンロード

Adobe Illustrator User Voiceに投稿された以外の検証用のファイルを作成しました。Illustrator 2024で作成されています。

アートボード1にはドロップシャドウが粗いもの、アートボード2にはドロップシャドウが精細なものを配置しています。

アートボード3・4は「効果」→「スタイライズ」→「ぼかし」のサンプルを配置しています。

画面を拡大しながら操作してみると、ドロップシャドウの粗さが突然精細になる様子を確認いただけます。

情報元