概要
このページではIllustratorから直接PDFを作成する際に発生するBiblosフォントのエラーについて説明を掲載しています。
問題の状況
Illustrator 10からPDF形式で保存した場合、使用しているBiblosフォントが埋め込まれない場合があります。Biblosフォントの部分は文字が抜けています。
実例
Illustrator 10でBiblosフォントを使用して書類を作成します。
▲Illustrator 10の画面
Illustrator 10から直接PDFを作成します。
作成の方法は以下のリンク先の情報を参考にしてください。
Acrobatで作成されたPDFを開くとBiblosフォントを使用した部分の文字がなくなっています。
▲Acrobatの画面
作成されたPDFにはフォントも埋め込まれていません。
▲Acrobatでフォント情報を見たときの画面
原因
IllustratorのPDF Library†1のバグ(不具合)と考えられますが、細かな原因は不明です。
対処方法
以下のいずれかの方法でこの問題を解決できる場合があります。
対処方法(詳細)
a. Acrobat DistillerでPDF変換を行います。
Illustratorから直接PDF保存せず、EPS保存した後に、Acrobat DistillerでPDF変換を行います。
PostScript・EPSファイルを作成する前にIllustratorの書類設定を行う必要があります。詳しくは以下のページをご覧下さい。
書類設定が完了したらIllustratorからPostScript・EPSファイルを作成して、そのPostScript・EPSファイルをAcrobat Distillerで変換します。
c. Illustrator 9を使用してPDFを作成します
Illustrator9では今回の問題は発生しませんでした。
▲Illustrator9の画面。
▲Illustrator9から直接作成されたPDFをAcrobatで開いた画面です。正常にフォントが表示されています。
▲Acrobatでフォント情報を見たときの画面です。Biblosフォントは埋め込みになっています。
ただし、Illustratorのバージョンが異なるため、文字組みや透明の表現などが変わる場合があります。ご注意下さい。
関連情報
フォント情報の確認の方法
- PDFのフォント埋め込み状況を確認する(Acrobat5・Acrobat Reader5)
- PDFのフォント埋め込み状況を確認する(Acrobat6・Adobe Reader6)
- PDFのフォント埋め込み状況を確認する(Acrobat7・Adobe Reader7)
- PDFのフォント埋め込み状況を確認する(Acrobat8・Adobe Reader8)