PDFに変換してプリフライトで確認するとCMYKの画像が「オブジェクトが4色でも特色でもない」という警告が出る場合の対処方法

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PDFに変換してプリフライトで確認するとCMYKの画像が「オブジェクトが4色でも特色でもない」という警告が出る場合の対処方法
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概要

Illustratorなどで、PDF変換すると、リンク配置しているポストスクリプトカラーマネジメントが設定されたEPS画像のカラーが変化します。

CMYKカラーであっても元のデータと変化してしまうので、EPS保存をする際にポストスクリプトカラーマネジメントの設定はしないようにしましょう。

問題の状況

PDFに変換してAcrobatプリフライトすると、リンク画像の部分で「オブジェクトが4色でも特色でもない」と表示されます。

変換前の画像はすべてCMYKカラーになっています。


CMYK画像に対して警告が出る原因

リンクされたPhotoshop EPS画像にポストスクリプトカラーマネジメント(ポストスクリプトカラー管理)の情報があるためです。



警告の再現方法

2つ画像を用意します。EPS保存時のオプションを変えておきます。


画像をIllustrator上にリンク形式で配置します。この状態でPDF保存します。


Acrobat6 ProfessionalでPDFを開き、「文書」→「プリフライト」を選択します。ここでは「PDF/X-1a準拠」のプリフライトプロファイルを選択し、「解析」をクリックします。


プリフライトの結果でポストスクリプトカラーマネジメントのチェックが入っている画像のみ「オブジェクトが4色でも特色でもない」と表示されます。Labカラーになっています。(「スナップを表示」にチェックを付けておくとどの画像かわかります)



対処方法

リンクする画像はポストスクリプトカラーマネジメントのチェックを付けないでPhotoshop EPS保存して、その後にPDF変換を行います。


追記:【訂正】画像を埋め込んだ場合について(2018/04/09)

対処方法に「画像は全て埋め込んだ後にPDF変換」を行う方法が記載されていましたが、画像を埋め込むとカラーが変化するので対処方法としては誤りでした。

このため該当文章を削除しました。