印刷会社へカタログ印刷の見積もり依頼をして提出されたお見積もり書を見てこんな経験をしたことはないでしょうか。

  • 印刷一式となっていて内訳がまったくわからない
  • 細かく書いてある個々の項目の意味がわかっていない
  • 実はなんとなく受け取ってしまっている


印刷会社の料金設定は会社それぞれですが、わかりにくいカタログの見積もり明細について、ポイントを少し知るだけでも理解度は大きく変わってきます。

今回は、カタログ印刷の見積りの項目について特にわかりにくい「印刷費用」についての解説と、見落としがちな「送料」の考え方について2回に分けて説明します。

今回は「印刷費用」を取り上げます。


今後、見積もり書を確認する際の参考にしてくださいね。


面付けについて

印刷費用を理解する上で、印刷の方法を理解しておくことが大事です。

カタログに限らず、印刷会社で印刷する場合、1ページずつ印刷機に通して印刷する、ということはほとんどなく、大きな紙に数ページ分をまとめ合わせて印刷することが一般的です。これは効率よく印刷するためです。

例えば、オフィスでコピー機を使って、A5サイズの原稿の大量枚数のコピーをするときを想像してください。A5サイズの原稿を1枚1枚コピーするのではなく、コピー機の原稿台の上でA4サイズに2枚原稿を並べたり、A3サイズに4枚原稿を並べたりしてコピーをし、A5サイズにカットすることで、カウンターの枚数も少なく、そして効率よくコピーができますよね。

印刷会社でも似たようなことを行っているということなのです。

そして、その大きな紙に数ページ分をまとめて合わせることを「面付け」といいます。この「面付け」がカタログ印刷において非常に重要な項目であり、見積もりの理解を深める第一歩となります。

画像:大型印刷機
吉田印刷所の大型印刷機

A4サイズは16ページまとめて印刷する

カタログに様々なサイズがありますが、普段見かけることが多いA4サイズのカタログの面付けについてご説明します。

※こちらの説明は吉田印刷所の場合の一例です。用紙によって面付けは変わる場合もあり、また他の印刷会社では面付けの方法が異なる場合があります。


結論からいうと、印刷会社で一般的に使用される(上記の写真のような)大型印刷機を利用した場合、A4×8枚分を大きい紙に面付けして、印刷します。

さらに大型印刷機の場合、両面(表裏)を一度に印刷することもできるので、8枚分×両面印刷、つまり16ページ分が1枚の大きい紙に一度に印刷できます。

画像:面付けのイメージ
面付けのイメージ

16の倍数以外のページ数の印刷は高くなることも…

16ページのカタログは一度にまとめて印刷できるのはわかりましたが、24ページの場合はどうなるのでしょうか。

例えば、仕上りA4サイズで24ページ1,000部のカタログで考えてみると、印刷しなければいけない枚数は以下のようになります。

  1. 16ページ……1,000枚
  2. 8ページ分×2面付け……500枚


1.では印刷可能な最大の16ページ分を面付けし、必要数量と同じ枚数の紙に印刷します。

2.では残りの8ページ分を印刷しますが、一度に印刷可能なページ数は16ページなので、8ページ分の内容を2つ面付けします(8ページ分のスペースを余らせておいてもムダになるので)。すると、必要数量の半分の枚数の紙に印刷すればよいことになります。


1.と2.の印刷では印刷する枚数は異なりますが、印刷のセットアップに掛かる時間(=コスト)は同じなので、1.の16ページ印刷に比べて2.の8ページ印刷の方は1ページあたりのセットアップのコストが高くなってしまいます。

つまり、本文ページ数が16の倍数ぴったりであれば、効率の良いページ数であるといえますが、16の倍数ではない場合は効率が悪いページ数であるといえます。効率が良いということはコストを抑えることに繋がり、効率が悪いということはコストアップに繋がります。

よくある話で、「前より1ページ(実際は両面で2ページ)増えただけなのに、見積もりの印刷費用がかなり増えた!」というものがあります。

これは先程の話でわかるように、16ページの倍数ではないページ数になったため、印刷の効率が悪くなり、コストアップになってしまったということなのです。

(逆に1ページ減ったからといって、それがコストダウンに繋がらないことも多いです)

当然、紙面の構成上、本文ページ数が16の倍数以外となる事はありますので、あまりこの数字にとらわれすぎる必要はありませんが、新しくカタログを制作する際や、カタログの内容変更でページ数が増える・減るという際に、ページ数を意識する事でコストを最適化できる場合もあるので、ぜひ覚えておいてください。

今回は印刷費用だけにフォーカスしましたが、無線綴じや中綴じの製本でも、16の倍数以外だと、生産効率が下がってしまい、コストアップになることもあります。


印刷費用の中身は普段意識しないことかもしれませんが、ちょっとした工夫によりコストやスケジュールが変わることがよくあります。

そういったことは印刷会社ごとに違いがありますので、担当の営業へよく確認することをおすすめいたします。


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