世界で一番ムダの無い印刷会社を目指して。

お客様と共に

発注者と受注者の
ムダを総合的になくす

印刷会社がムダをなくすというと、何を思い浮かべますか?

工場の運営に係わる人件費・資材費・加工費などの見直しによる、コスト削減という印象を持たれるかもしれません。

私たちが掲げる「世界で一番ムダの無い印刷会社」とは、受注者である印刷会社が極限まで工場のコスト削減をすることだけではありません。

発注者であるお客様の手元に届いた印刷物が、ムダなく効果的に利益を生み出すツールとして使われるという意味が含まれています。

吉田印刷所は、印刷物の利用状況に応じた多様な発注方法と有用な使用方法をお客様と共に考え、総合的にムダを出さない印刷の仕組みづくりをご提案しています。

ムダのない工場で製造し、ムダなく使用されるお客様があってこそ「世界で一番ムダの無い印刷会社」になれると考えています。この思いを実現するためには、私たちだけではなく、お客様のご協力が必須の条件となるのです。

ソリューション

ムダになる
印刷物は作らない

世界中で廃棄される食糧は、生産量の約30パーセントにあたる年間13億トンにものぼると言われています。このような情報に触れると、誰もが「もったいない」「より効率的に分配できればいいのに」という思いを抱くことでしょう。

一方で、印刷でも同じような現象が起こっています。それはお客様に納めた印刷物のうち、使われることなく廃棄されムダになった分です。吉田印刷所の調査では、総納品数のおよそ20~30パーセントが廃棄されているとみられます。このようなムダになる印刷物を作り続けることは企業として、決して社会的責任を果たしているとは言えません。

世界は、環境問題や好みの細分化、ニーズの多様化といったマーケットの変化に対応するために、必要なタイミングで必要な分だけ生産する体制へとシフトしています。印刷物の生産体制も、世界の事象に合わせて変わるべき時を迎えています。作り方を変えれば、使い方が変わり、より有益なムダのない情報メディアとして、印刷物は進化することが可能になるのです。

フレッシュプリントが
ムダを止める

ムダになる印刷物は作らない

印刷物を発注するお客様にとって、自社のカタログへの信頼や興味が失われることは避けなければなりません。ビジネススピードとリンクした新商品情報、市場変化や季節変動に適応したラインナップ。こういったフレッシュな情報発信はもはやビジネスには不可欠な要素です。利益を得るためのツールであるカタログには、人を惹きつける魅力とそれを可能にするための仕組みが必要です。

フレッシュさを欠けば、印刷物も賞味期限の切れた食糧と同じように廃棄されることになります。これを防ぐには、常に鮮度の高い印刷物を提供する新しい仕組が必要です。フレッシュな情報鮮度を維持しながら廃棄を減らす。この印刷の理想を実現するためのソリューションが、これまで一括生産してきた印刷物を必要に応じ分割生産し、分割した回数だけ直すことができる「フレッシュプリント」なのです。

印刷物には適宜フレッシュな情報を。作るのは必要としている分だけ。これが、これからの印刷発注のスタンダードになります。

これからは利益
を生むための印刷物を作る

お客様は、何を求めて印刷物を作るのでしょうか。それは、印刷物を使った活動から生まれる〝利益〟を目的とし、期待を込めて印刷物を作るのではないでしょうか。しかし現状は、とにかく安く印刷物を調達することだけが主たる目的になってはいないでしょうか。

印刷物の価値は、掛けた費用だけで判断するのではなく、印刷物を使った活動により生み出された利益に、いかに貢献したかを判断することが重要です。それには活動の実態を記録・計測し、費用と利益と突き合わせる費用対効果の評価ができない限り、印刷物の正しい価値判断はできません。利益を生み出す印刷物の評価には、正しい活動の実態を記録・計測できる環境が必須です。

弊社にはお届けした印刷物を、いつ・だれが・どこへ・どんな要求に基づき配布したかを管理する、プリント・トレーサビリティ・システム(PTS)があります。これにより、印刷物がどのような場面で効果的に使用され、利益に貢献できたかを的確に評価できます。この機能とフレッシュプリントの仕組みを併用することで、印刷物のムダをなくしつつ、その印刷物を使った活動によって生み出された利益の計測から、より精度の高い印刷物の価値評価が可能になります。

技術開発

高い印刷技術が
ムダを削ぎ落す

吉田印刷所を支える重要な技術のひとつは高い印刷技術です。現在の印刷会社は設備が高度化しておりスキルレスの自動化も進んでいますが、弊社のオペレーターたちは、この高度な機械設備に対しても、品質の安定とムダの削減を目指し、運用技術の向上に取り組んでいます。設備がいくら高度化しても、実際に使用する際の条件設定は資材によりさまざまです。

高い印刷技術がムダを削ぎ落す

例えば、オフセット印刷は水とインキ(油)が反発する原理を使って印刷しますが、印刷に必要な水を極限まで減らしたセッティングをすることで、印刷時の紙の変形や色の不安定要素を軽減できます。この取り組みで、高品質な印刷を安定的に供給するとともに、ムダな資材が減り、お客様へお届けする印刷物の納期の短縮に繋がります。

他には、向こうが透けるくらいの非常に薄い紙への印刷では、印刷機や断裁機への紙のセットアップやオペレーションにおいて、通常のチラシやポスターのような用紙とは異なる細やかなセッティングと繊細な運用が必要になります。

高い印刷技術がムダを削ぎ落す

資材や仕様に合わせた最適なセッティングを探求していくのは現場のオペレーターたちです。オペレーターは、設備に依存することなく、自らの意識を高く持つ努力を絶えず行うことで、より良いサービスの提供と新たなソリューションの開発を支えています。

印刷工場

印刷を
しない時間が
ムダを省く

工場は機械の稼働率が高ければ高いほど良い。そんな製造業の常識はお客様にとって意味がありません。

吉田印刷所では、印刷工場にハイデルベルグ社の印刷機を初めとする最新の設備を導入しています。しかし最新の設備も、不安定な稼働では印刷トラブルの可能性が高まり、お届けする印刷物の品質や納期に対する信頼も失ってしまいます。お客様の求める安定品質と信頼のために何ができるのかを考えた結果、機械を停止し稼働率を下げてでもメンテナンスやチェックを行い、機器の安定稼働を優先すべきだと判断しました。

印刷をしない時間がムダを省く

弊社は印刷機のメンテナンスやチェックの多くは自社で行っています。機械の状態を知るためのメンテナンスやチェックをメーカーに任せている会社もありますが、自社のスタッフが行うことで、トラブルの原因となる印刷機の細かな変化や、その予兆などに気がつくメリットがあります。また、徹底的にメンテナンスを行うことで、印刷設備を新品の状態に限りなく近づけ、導入当初のパフォーマンスや安定性を日々保てる環境を作り出しています。

ムダのない環境を
オープンにする

印刷をしない時間がムダを省く

吉田印刷所では、お取引企業様への会社見学・工場見学をオープンにしています。

通常、印刷会社は工場をオープンにしたがりませんが、弊社は、お客様の印刷物がどのような環境で印刷されているかをお客様自身に知っていただくことで、より安心して印刷をご依頼いただけると考えています。印刷物ができあがれば、どのような製造環境でも良い、という考えでは、スタッフが生き生きと働けず、さらなる良い製品作りに繋がらないという判断だからです。

これからお取引をお考えの企業様は、ぜひ一度、会社見学・工場見学にお越しください。ムダのない環境を実感し、安心していただけると確信しています。

仕組みづくり

最適を知る
システム構築で
ムダをなくす

印刷物のムダは、発注、印刷加工、在庫管理、納品後の使用状況といったそれぞれの工程に潜んでいます。

そのムダをなくすためには、一連の流れをシステムで管理して情報を収集し、最適な対応をとる必要があります。多くの印刷会社が資機材メーカーから提供されるシステムをそのままに情報を管理している中、吉田印刷所ではメーカー提供のシステムに自社で構築したさまざまな仕組みを組み合わせ、全体を把握できる管理体制をとっています。この統合されたシステムの開発能力が、吉田印刷所のソリューションを支えるもうひとつの重要な技術です。

またお客様の印刷発注業務には、定型印刷物専用の発注システムをご提供しています。このシステムは支店やフランチャイズ店の方が使うことで、発注業務の負担を軽減できます。さらに各店舗を統括する側もシステム導入することにより、発注の集計業務や決済を一元的に管理する事ができ、業務負担の軽減やミスの低減が図られています。

最適を知るシステム構築でムダをなくす

お客様の印刷発注業務には、定型印刷物専用の発注システムをご提供しています。このシステムは支店やフランチャイズ店の方が使うことで、発注業務の負担を軽減できます。また各店舗を統括する側もシステム導入することにより、発注の集計業務や決済を一元的に管理することができ、業務負担の軽減やミスの低減が図られています。 印刷加工では、各作業のスタートとエンド、トラブル発生を自動記録し、作業工程の改善に役立てています。この改善の積み上げが、品質と機能性を担保し印刷物をムダなく安定供給する基盤になっています。 在庫管理では、在庫を多く抱えない発注方法への切り替えをお奨めしています。弊社の発注方法の導入で業務の見直しを図ると同時に、月次での小分け発注に切り替える会社も増えています。当年度使用分を一括印刷して倉庫や店舗で管理していく一般的な形よりも、在庫スペースが大幅に減少し、在庫管理で発生するコストの圧縮や、スペースの有効活用ができたと、お客様から高い評価をいただいています。

最適を知るシステム構築でムダをなくす

納品後の印刷物の使用状況に関しては、フィードバック機能付きの管理システムをご提案しています。注文数、在庫数を管理するシステムに、営業活動で収集した日報データを合体し、実際にどの程度使用したかを分析できる機能を付加することで、印刷物の発注数量が適正かどうかを検証できます。発注数量が適正ではない場合、残った印刷物はムダになってしまいます。しかし、情報を蓄積し分析することで、次回の印刷発注ではムダのない、より適正な数量を設定できます。活動の実態を記録・計測することで、これまで見えづらかった費用対効果を正しく判断する環境が整います。

このように、印刷物に関する情報を一元化する仕組みづくりが吉田印刷所の強みであり、個性です。この仕組みが、お客様と弊社のムダを総合的になくすことをサポートします。お客様のお困りごとに耳を傾け、課題解決に必要な環境を整えることを通じて、お客様の事業と活動を強力にサポートしてまいります。

吉田印刷所のさらなる進化に、ぜひご期待ください。

正々の旗
堂々の陣

私たちは
常に正々堂々と
ありたい

孫子の兵法書には「正々の旗を邀うること無く、堂々の陣を撃つこと勿れ。此れ変を治むる者なり。」とあります。

「正々の旗」とは、まさに会社における経営理念です。この旗がなければ、兵は自らの役割と目的を見失い暗闇を迷走することになります。この旗をしっかりと掲げ、社会的役割を示すことで、企業はその存在意義を社会に認められていくのです。

また「堂々の陣」とは、臨機応変の陣容で変化する市場に応える兵站を意味します。企業は社員教育・設備投資・環境保全を通じ、質の高い人材を適材適所に登用して、すべての部門を連携し、統合させていくことが必須となります。正に企業は人成りということです。

弊社では自社の最適だけではなく、社会全体と調和のとれた全体最適を考え、無駄の撲滅を経営理念に掲げ、無駄を出さない、作らない、世界で一番ムダの無い印刷会社をめざしています。

それ故に、愚直なまでに正々堂々を貫くことが大義だと考えています。

取締役会長 吉田和久